- 高認が簡単すぎって本当?
- 具体的なレベルや難易度は?
- 合格率はどれくらい?
- 合格するコツはある?
今回は経験者のわたしが
高卒認定は簡単すぎる?
という疑問に答えていきます。
合格するコツも解説しますね!
- 高認の難易度は低〜中くらい
- 高認の合格率は40〜50%前後
- 難易度のわりに合格率は低い
- 「簡単すぎる」と言われる理由は、
・問題のレベルが低いこと
・合格点が低いこと
・何度も受けられること
高卒認定を受験するあなたにはこちらの記事もおすすめです。
高卒認定試験の難易度・合格率
高認の難易度や合格率はこちらです⬇︎
- 難易度:低〜中
- 範囲:中学〜高1
- レベル:基礎
- 合格点:40点〜50点
- 合格率:40~50%前後
高認の難易度
高卒認定の難易度は「低〜中」です。
問題は中学〜高校1年生の基礎レベル。
すべてマークシート形式のうえ、合格点も40点前後なので難易度は低いといえるでしょう。
高認の合格率
年度や受験回によって変動しますが、合格率は40%から50%です。
受験した人のうち高卒認定資格を取得できる人は2人に1人ということですね。
参考までに合格者数の推移をのせておきます。
年度 | 受験者数(人) | 合格者数(人) | 合格率 |
---|---|---|---|
令和2年 (1回) | 8098 | 3737 | 46% |
令和2年 (2回) | 8556 | 3944 | 46% |
令和3年 (1回) | 8854 | 3894 | 44% |
令和3年 (2回) | 8850 | 4203 | 47% |
令和4年 (1回) | 8444 | 3796 | 45% |
令和4年 (2回) | 8710 | 4165 | 48% |
令和5年 (1回) | 8,290 | 3,948 | 47% |
※参考:文部科学省
令和5年度第1回については、以下のように記載がありました。
受験者数は8,290人(前年度比154人減)、高卒認定試験合格者数(全ての科目に合格し、大学入学資格を取得した者をいう。)は3,948人(前年度比152人増)でした。
出典:文部科学省「令和5年度第1回高等学校卒業程度認定試験実施結果について」
ちなみにこの合格率は高卒認定資格(大学入学資格)を取得した人の割合。
1科目単位での合格率は約90%です。
難易度のわりに合格率が低い?
問題は基礎レベルなのに合格率が50%前後と低いのはなぜか?
それは
- 科目数が多いから
- 範囲が広いから
- 勉強から離れていた人が多いから
と考えられます。
高卒認定資格を取得するためには8〜9科目の受験が必要です。
範囲も1科目あたり教科書1冊分で100ページ以上はあるでしょう。
さらに、高認を受ける人はそもそも勉強が苦手だったり、長い間勉強していなかったりハンデがありがち。
問題は簡単なものの、求められる勉強量が多いことから合格率は低くなっています。
⇨文部科学省「高等学校卒業程度認定試験(旧大学入学資格検定)免除要件」
高卒認定試験が簡単すぎると言われる理由
Googleで検索すると「高卒認定 簡単すぎ」などのワードが出てくるので、
- そんなに簡単なの?
- ノー勉でもいける?
- 資格取得の意味はある?
など疑問や不安が湧いてくるでしょう。
高認が簡単すぎると言われるのにはいくつかの理由があります。
試験範囲が中学〜高校1年生だから
高卒認定で出題される範囲は中学〜高校1年生。
高校2年生以降の高度な内容は出題されません。
問題も基礎レベルがほとんどのため、簡単すぎると感じる人が多いようです。
そもそも高認試験は中卒者や高校中退者などに向けた試験。
様々な背景をもつ人たちに大学進学などの新たな道を開くことを目的としています。
そのためできるだけ多くの人が取得できるようなテストになっているのです。
合格点が40点〜50点と低いから
高卒認定は40点から50点くらい取れれば合格できます。
正直なところ、マークシート形式なら勘だけでも点数が取れるでしょう。
受験や定期テストに比べ合格基準が低めに設定されているため「簡単すぎる」と言われます。
1度にすべて合格する必要がないから
高卒認定は1回ですべての科目に合格する必要がありません。
今回4科目・次回4科目など数回に分けて受験することも可能です。
何回も受験できて、入試やテストのように全部合格しなければ!などのプレッシャーもないので、
- 誰でも取得できる
- 高認はラクすぎる
との声が上がっていました。
高認の独学の合格率は?
高認の独学の合格率について明確なデータはありません。
これはわたしの考えですが、独学だと合格率は45%を下回ると思います。
高認を受験する人は勉強に慣れていないことが多く、
- 勉強のやり方がわからない人
- 続けられない人
- 途中で諦めてしまう人
もいるでしょう。
とくに数学と英語は厳しめです。
効率的な勉強法がわからないと、なかなか進めません。
最低限、過去問と高認に特化した教材は必須。
場合によっては家庭教師などを活用したほうがいいでしょう。
高認は独学で合格できると言われますが、それはあくまで一部の意見。
ぶっちゃけ、もともとの学力・ブランクによっては独学は厳しいです。
どうしても独学は難しい…
誰かに頼りたい…
そんなときは、家庭教師の「高卒認定コース」がおすすめです。
とくに大学受験を予定している人は勉強法を見直し、基礎を固めるきっかけになります。
学び方を忘れてしまった大人にもピッタリ。
この3つは「高認コース」があり価格やサービスも花丸ですよ。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
高認の科目別の合格率は?
高認の科目別の合格率についても明確なデータはありませんでした。
一般的に、
- 国語
- 生物基礎
- 公共
(旧:現代社会、倫理、政治経済)
は合格率が高め、
- 数学
- 英語
は合格率が低めの傾向があります。
国語と公共は一般常識やその場の読み取りで答えられることが多いため、勉強していなくても合格しやすい科目です。
生物基礎は理科のなかで一番簡単といわれています。
逆に、数学や英語はコツコツ積み重ねていくタイプの科目で、基礎の基礎からきちんと勉強しないと合格は難しいです。
試験科目に数学と英語がある人は、この2科目を重点的に学ぶといいでしょう。
高認はノー勉でも合格できる?
結論からいうとノー勉はやめたほうがいいと思います。
いくら「簡単すぎ」と言われていても、それは受験に比べて簡単なだけ。
実際にはノー勉だとわからない、以下のような問題が出題されます。
令和3年第2回の「世界史A」から引用します。
《大問3 問1》
古い順に並べ替えなさい。
・青年トルコ革命がおこった。
・サファヴィー朝が、イスファハーンを都にした。
・ハールーン = アッラシードの時代に、アッバース朝が最盛期を迎えた。
マークシートなので運に任せる手もありますが、ノー勉で合格しても身についていないですよね。
合格したぞー!という満足感や達成感もありません。
高認を受験するときはできる限り勉強してから本番に挑むことが大切です。
ただし、
- 偏差値60以上の高校に通っていた人
- 一般教養がある人
- 受験勉強をしている人
- 趣味で勉強している人
などはノー勉でもいけるでしょう。
忙しかったりやる気が出なかったりするあなたも過去問だけはチェックしておくと安心です。
過去問の重要性は【高認に合格するためのコツ:①過去問をフル活用する】でまとめています。
高認に合格するためのコツ
たしかに高認の難易度は高くありません。
ただし、きちんと対策をしないと全科目合格は難しい…。
以下では合格するためのコツをサクッと紹介していきます。
過去問をフル活用する
高認に合格するコツの1つめは過去問をフル活用することです。
高卒認定では毎回似たような問題が出題されるので、過去問はめちゃくちゃ重要。
どの科目も過去問を中心に対策することをおすすめします。
何から始めたらいいか…と迷っている人は、過去問を見てみる&解いてみることから始めましょう。
はじめに過去問をチェックすることで、
- どのような問題が出るのか
- どのジャンルの出題が多いのか
- 問題量はどのくらいか
- 自分は今どのくらい解けるのか
- どこが理解できていないのか
がわかるので、その後の勉強を効率的に進められますよ。
ほぼ同じ問題が出ることもあるので必ず過去問を使いましょう。
文部科学省のホームページには高卒認定試験の過去問が掲載されているので確認してくださいね。
⇨【文部科学省】「高等学校卒業程度認定試験問題 解答・過去問題」はこちら
わたしがA評価で合格できた高認の勉強法はこちらの記事にまとめています。
完ぺきを目指さない
高認に合格するコツの2つめは完ぺきを目指さないことです。
高卒認定は範囲が広いので、すべての科目を隅から隅まで完ぺきにやろうとすると挫折します。
A評価を目標にしている人も80点以上が取れればOK。
基礎的なレベルの問題しか出ないので、『高卒認定ワークブック』で重要事項を覚えることに専念しましょう。
全体的にバランスよく勉強することが合格するコツです。
諦めずに勉強を続ける
高認に合格するコツの3つめは諦めずに勉強を続けることです。
高認はたしかに簡単ですが、ボリュームがあるので1週間で合格!ってわけにはいきません。
科目数が多ければ数ヶ月単位で学び続ける必要があります。
中卒や高校中退後、しばらく勉強していなかったら毎日机と向き合うのはキツいはず。
それでもなんとか勉強を続ければ、必ず合格できるのが高卒認定試験です。
現実には諦めてしまう人が大半ですからね…。
焦らず無理せず。でも根気強く。
第三者の手も借りながら猫の手も借りながら、合格を目指してもらえればと思います。
高認は独学で合格できると言われますが、それはあくまで一部の意見。
ぶっちゃけ、もともとの学力・ブランクによっては独学は厳しいです。
どうしても独学は難しい…
誰かに頼りたい…
そんなときは家庭教師の「高卒認定コース」がおすすめです。
とくに大学受験を予定している人は、勉強法を見直し基礎を固めるきっかけになるので、利用する価値があるでしょう。
学び方を忘れてしまった大人にもピッタリ。
この3つは「高認コース」があり価格やサービスも花丸ですよ。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
これから高認を受けるあなたへ
「高卒認定 簡単すぎ」というワードを見て、
- こんな資格とって意味あるのか?
- 資格取得のメリットはあるのか?
- 誰でも取れるんでしょ?
などモチベが下がってしまう人もいるでしょう。
微妙とかFランとか言われると、なんかやる気もなくしますよね。
でも、これだけは言わせてください。
高卒認定試験は「簡単すぎるw」っていうほど簡単ではありません。
何らかの事情があって中卒の人や高校を中退した人にとっては、それなりの努力が求められる資格です。
なめてかかると痛い目にあうぞ。
もちろん勉強が得意な人・地頭がいい人にとっては余裕でしょう。
しかし「簡単=取得する価値がない」というわけではない。
高認は国が認めている立派な資格です。
合格すれば進学や就職の幅もグッと広がりますよ。
学歴コンプレックスだった人は自信にもつながるでしょう。
高卒認定試験の出願から合否判明までの流れ
高認の不安が解消できた!
なんかやる気が出てきた!
受けてみたくなった!
そんなあなたに向けて、高認の出願から合否判明までの流れをカンタンにまとめました。
願書の取り寄せ
高卒認定試験を受験するためには、自分で願書(受験案内)を取り寄せて出願する必要があります。
願書の入手方法は以下の2つです⬇︎
- テレメールの資料請求受付サイトの利用
- 直接受け取りに行く
出願期間や取り寄せ方法の詳細はこちらをご覧ください⬇︎
テレメール(インターネット申込)の場合、願書が届くまで時間がかかるので早めの行動を心がけましょう。
願書の提出
続いて、願書を提出します。
- 必要事項を記載し
- 必要な書類を準備し
- 同封された封筒を用いて
- 期日に間に合うよう簡易書留で
郵送しましょう。
出願にあたって必要なものは以下のとおりです⬇︎
- 受験願書・履歴書
- 受験料(収入印紙)
- 写真2枚(4cm×3cm)
- 住民票又は戸籍抄本(原本)
- 科目合格通知書(原本)
- 試験科目の免除に必要な書類(単位修得証明書、技能審査の合格証明書)
人によって必要書類が異なるので、詳しくはこちらをご覧ください⬇︎
願書は必ず写し(コピー)を取り、確認用として保管するようにしてください。
受験票の到着
願書が受理されると、文部科学省から受験票が送付されてきます。
受験票には
- 試験会場
- 試験科目
- 試験日程
- 試験時間
などが記載されています。
試験当日も必要になるので、大切に保管しておいてください。
試験当日
高卒認定試験は2日間にわたり実施され、各科目の試験時間は50分です。
試験開始20分までの遅刻は認められますが、それ以上遅れると受験できません。
試験会場には余裕をもって到着するようにしましょう。
試験当日の流れや注意点はこちらの記事をどうぞ⬇︎
合否の通知
試験終了後、約1ヶ月後に試験結果が通知されます。
通知方法は簡易書留郵便です。
- 合格者には「合格証書」
- 科目合格者には「科目合格通知書」
- 合格科目がなかった人には「受験結果通知」
が送付されます。
以上、参考になれば嬉しいです。
まとめ:高卒認定試験は簡単すぎ?難易度は低〜中
- 高認の難易度は低〜中くらい
- 高認の合格率は40〜50%前後
- 難易度のわりには合格率が低い
- 「簡単すぎる」と言われる理由は、
・問題のレベルが低いこと
・合格点が低いこと
・何度も受けられること - 合格するためには過去問を活用しよう
- 高認は国が認めていて、進学や就職の幅がグッと広がる立派な資格
「簡単すぎる」とかどこの誰が言ったかもわからない言葉に振り回されて、やる気を失うのはもったいない。
試験の難易度よりも、その後の進路や学びにどう活かすかが重要ですよ。
この記事が少しでもあなたのお役に立てたら嬉しいです。最後までご覧いただきありがとうございました。
高認は独学で合格できると言われますが、それはあくまで一部の意見。
ぶっちゃけ、もともとの学力・ブランクによっては、独学は厳しいです。
どうしても独学は難しい…
誰かに頼りたい…
そんなときは、家庭教師の「高卒認定コース」がおすすめです。
とくに大学受験を予定している人は勉強法を見直し、基礎を固めるきっかけになります。
学び方を忘れてしまった大人にもピッタリ。
この3つは「高認コース」があり価格やサービスも花丸ですよ。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。