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【これがリアル】不登校のその後の人生は?24人の体験談やデータを公開

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不登校 その後の人生

突然ですが、ちょっとだけわたしの話をさせてください。

わたしは不登校時代、

  • 社会のレールから外れてしまった…
  • 学校に行けない自分はダメダメだ…
  • 人生詰んだ…

毎日こんなネガティブ思考で頭をいっぱいにしていました。

今となれば「いやいや全然大丈夫でしょ」と思えるのですが、そのときは先が見えず絶望。

進路や就職も「どうせ無理」と諦めモードだから、勉強もまったく手につきません。

ところがある日のAM3:00、いつものように昼夜逆転でスマホをいじっていたら、ある不登校の体験談を見つけたんです。

まあ、これを読んだところで励まされることもなく…。

このときは

  • あくまでこの人の体験談でしょ
  • わたしは持病もあるしどうせ無理

とひねくれた感想しか出てこなかったです。

でも、この記事との出会いをきっかけに「不登校」について検索してみると、GoogleやTwitter上には不登校の体験談が山ほどあることに気がつきました。

AM4:00でしたが無我夢中で情報収集。

そうしたらだんだんと

ゆず

えっ、不登校でも人生どうにかなりそうじゃん

と思えてきたんです。

今回は不登校のその後の人生について24人の体験談やデータをもとにまとめていきます。

不登校になるととにかく将来が心配ですよね。

不登校本人のあなたはもちろんお母さんお父さんも、

進路は?就職は?

もしかして引きこもり?

不安が次から次へと溢れ出てくるのは当然だと思います。

しかし、不安すぎるあまり学校に行かないことを受け入れられなかったり、つい勉強しなさいと怒ってしまったり…。

しまいには不安がイライラに変わり、心を潰してしまうこともあるでしょう。

それは絶対に避けたいですよね。

体験談やデータを通して安心材料を蓄えていけば、100%とは言わないまでも今よりは穏やかに見守れるはずです。

「不登校は1人1人違うからあてにならない!」

「安心材料になるわけない!」

と思っている人も、客観的な情報に触れるのは大切なのでサクッと目を通していただきたいです。

ゆず

最後にはわたしの人生の指針となっているメッセージも載せています。

タップできる目次

ゆずと申します。
この記事を書いた人
  • おうち部」管理人
  • 20代の通信大学生
  • 【経歴】理由もわからず不登校→偏差値70の高校に合格→病気で高校中退→寝たきり→高認→通信制大学&在宅ワーク
  • わたしが絶望していた時代に「これ知りたかった!」と思う情報やリアルな体験談を発信中です。
  • 詳しいプロフィールはこちら

不登校のその後:文部科学省のデータ

はじめに文部科学省のデータを紹介していきます。

文部科学省では今後の不登校支援の参考とするため、平成18年度に不登校だった中学3年生の5年後の追跡調査を実施。

2014年にその結果を発表しました。

資料「不登校に関する実態調査」 ~平成18年度不登校生徒に関する追跡調査報告書~(概要版)

ゆず

不登校のその後がわかる資料は貴重ですね。

この資料の「20歳現在の就学・就業状況」によると、中学3年生で不登校だった生徒のうち、81.9%は就学や就労など何らかの形で社会復帰していることがわかります。

20歳現在の就学・就業状況
  • 就業のみ:34.5%
  • 就学のみ:27.8%
  • 就学・就業:19.6%
  • 非就学・非就業:18.1%

就学している人は47.4%、就業している人は54.1%です。

また20歳時点での具体的な就学先就業状況については、以下の結果になっています。

就学先(20歳現在)
  • 大学・短大・高専:22.8%
  • 高等学校:9.0%
  • 専門学校・各種学校等:14.9%
就業状況(20歳現在)
  • 正社員:9.3%
  • パート・アルバイト:32.2%
  • 家業手伝い・会社経営:3.4%

就業状況ではパート・アルバイトが最も多いですね。

わたしの周りでもパート・アルバイトで少しずつ社会と接点をもつ人が多いので、割合が最も大きいのも納得です。

調査結果にバラツキはありますが、不登校になっても進学や就職が困難ではないといえるでしょう。

ポイント

お母さんお父さんの中には、このデータを見て

残りの20%はどうなってるの?もしかして引きこもり?

うちの子はその20%に入るかもしれない…。

と不安になっている人も多いと思います。

たしかに20歳の時点では、非就学・非就業の人が18.1%いるのが事実です。

でも20歳は成人とはいえ、まだまだ途上段階。

不登校になって引きこもり気味だった子は、20歳前後になってようやく動き始める印象があります。

信頼関係構築したり、療養したり、エネルギーチャージしたり、不登校から元気になるまでには時間がかかるもの。

ゆず

平均寿命くらい生きることを考えたら、20年なんて人生の準備期間でしょう。

一般的に20歳は大人と考えられていますが、成長速度や自立の時期はそれぞれ違います。

人は人、うちはうち。

とにかく信頼関係さえあればどうにかなるので、追い詰めるようなことだけはNGでお願いします。

そもそも大人でも一定数引きこもりやニートがいるように、100%全員が元気に復活!ってことはあり得ませんからね。

紆余曲折しながら進んでいく人も多いので、数字にとらわれず子どもを信じてもらえると嬉しいです。

あなたの心を軽くするかもしれない?岡田斗司夫氏の動画ものせておきますね。

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不登校のその後:わたしの体験談

不登校のその後②:わたしの体験談

続いて体験談を紹介していきます。

不登校時代の記憶があまり残っておらず、ザックリとした感じになっていますがご了承ください。

ゆず

無理に思い出すと悪夢を見て飛び起きて体調が悪くなってしまうので…。

正直なところ、いろいろ大変なことはあったものの、知らないうちに乗り越えていることがほとんどでした。

他の人の話をきいて「あーこんなこともあったなー」と振り返りながら書いたので、ちょっと時系列等がおかしかったらすみません。

わたし→友達→知り合いの順番にまとめていきますね。

長いですが読んでいただけると嬉しいです。

【追記】最近は不登校時代のことを思い出しても、悪夢を見なくなったので、ところどころ詳細を追加しました。

わたしの体験談
  • 基本情報:20代、女
  • 現在:通信制大学&在宅ワーク
  • 不登校歴:幼稚園→行き渋り(年少)、小学校→行き渋り(小1)、中学校→五月雨登校(中2)、高校→病気もあり1年生から完全不登校(中退)→引きこもり

幼稚園から中学校までは、行き渋りを繰り返していました。行き渋り時代は、友達からの「体力なさすぎ」「なんであんなに休んでるの?」、先生からの「そんなんじゃ、将来苦労するぞ」「もっと心もからだも鍛えろ」、鋭利のような言葉に傷つくばかり。さらに「また休むのかよ」という冷たい視線。学校に行くべきなのは、自分でも嫌というほどわかってる。それでも無理だから、毎日制服に着替えて、でもやっぱり行けないと葛藤しているのに。「すみません、今日もお休みします。」欠席連絡をしている母の声を聞くと心拍数が上がりお腹も痛くなるので、通話中はいつも耳をふさいでいました。そして、夕方になると学校からかかってくる電話。あのころは電話の呼び出し音を聞いただけで、心臓が跳ねまくり、からだが勝手に緊張し、過呼吸になりそうでした。本当に怖かったです。

わたしの場合、小・中で不登校になったハッキリとした原因はありません。勉強もできて、友達もいて、とくに困っていることもなくて…。両親も「なんで学校に行けないんだろう」と不思議だったらしいです。今となってわかったことですが、わたしはどうも体質や気質が学校生活に合わないみたいなんですよね。検査をしたら起立性低血圧やPOTS、その他いろいろ不都合もありました。そもそも早起きが無理で、睡眠時間も人よりたくさん必要です。行き渋りは体や心に負荷がかかっている証拠。そんな状況下で勉強や部活を頑張りすぎた結果、キャパオーバーになり体調も悪化してしまいました。

ちなみに、小学校も中学校も途中からはなんとか登校できるように。頭痛や腹痛に苦しんではいたものの、母が「いつでも休みなさい」と言ってくれて安心感があったこと、保健室の先生が優しかったこと、理解のある友達もいたことが、大きかったと思います。最初こそ、「また休むのか?」という父親からの圧力も感じましたが、幼稚園での不登校経験があるので無理矢理つれて行かれることはなかったです。ただ、このときも担任のK先生だけは、理不尽すぎて最悪でした。もう一生思い出したくありません。

そして無事に進学し、晴れて高校生に。受験を頑張って、偏差値70超えの高校に入学できました。心機一転がんばろう!とキラキラとワクワクもいっぱいでした。しかし、入学して間もなく病気の発症をきっかけに完全不登校。ストレスも大きな原因だったと思います。無理すれば、車椅子を使ってときどき行けたかもしれません。でも、学校へは片道1時間半かかるし、誰も送り迎えをしてくれない。体調も悪すぎるうえに、勉強の遅れ、将来への不安、人生への絶望から完全不登校&引きこもり生活になってしまいました。

完全不登校時代は、スマホとゲームだけが友達の日々、たまに外出するのは病院だけ。体調もどん底。青春の影もかたちもありません。近所の人や親戚も避けながら、指名手配犯みたいにコソコソ隠れるような毎日でした。「自分に未来なんてあるの?」「進学や就職は?」「高校中退とか終わりじゃん?」「周りからなんて思われる?」「なんで自分だけ?」毎日毎日、100回以上自問自答を繰り返していたと思います。自分だけが取り残されている感覚、なにもしていない自分に対する罪悪感で、今にも壊れそうでした。普通じゃない自分、みんなと違う自分。ゲームを消したときの黒い画面にうつる自分の顔を見て「平日の昼間から何やってんだろ…」と虚しくなる。不登校だけだったらここまで落ち込んでいなかったかもしれません。ただ、病気もあって歩くこともままならず、ほぼ寝てることしかできなくて絶望していました。イライラ・不安・恐怖・むしゃくしゃした気持ちなどは全部ママへのプレゼント。毒を吐きまくっていました。本当に体調が悪いときは、イライラするエネルギーすらもなかったです。。。

それでもわたしが前を向いていけるようになったのは、安心できる居心地のいい環境と周囲の理解があったから。幸いなことに、わたしは両親、先生、友達など周りの人に恵まれていました。みんなわたしに寄り添って、応援して、信じてくれていました。わたしの周りには元気になることを邪魔する人がいなかったんです。だから、1年とか2年とか時間はかかったけど、自分を受け入れ、現実を受け入れ、わたしにあった道を見つけて前に進んでいけたんだと思います。

とくにわたしの母は、わたしがいてくれればそれで幸せというスタンスだったので、わたしが不登校になってもすごく安定していました。その安定さに救われた部分も大きいです。父はよく理解していないようすでしたが、一切口出しはしてこなかったのでラクでした。家が安心できる環境で、先生や友達もわたしなら大丈夫と信じてくれて。さらに情報収集することで、いろんな進路や選択肢を知れたことも安心感につながったと思います。松下幸之助や養老先生、樹木希林さん、アドラーの本に出会えたことも、視野が広がるきっかけでしたね。養老先生の本をはじめて読んだときは、「頭のなかでモヤモヤしていたことが言語化されてる!」「まさしくコレ!」と衝撃だったのを覚えています。自然・生物に対する思いや感覚もすごく共感できて…。別に学校が人生のすべてではないし、いわゆる普通とは離れている生き方もなんか面白そうだなって。文字を読むのがキツかったので、YouTubeや聞く読書を活用していましたが、めちゃくちゃ便利でしたよ。

とはいっても、つねに抑うつ気分だったし、信じられないくらいイライラしていたし、このままで生きていけるのか?無理ではないか?と24時間フワフワしていました。天井をボーッと眺めていたら、次の瞬間には頭が不安や焦りでいっぱいになる。脳を洗いたい。毎日ただただ暗闇にいて、なにもできなくて、こんなに不安とか罪悪感で苦しむなら、死んだほうがラクだろうなと。真っ暗なジャングルに一人取り残されてしまった感覚。世間から隔離され、息をするだけで精一杯。生きてるのが本当に辛い。でも、東日本大震災でおばあちゃんを亡くし、小学生のときには病気で友達を亡くしていて。あの2人を思うと、自分から消える勇気はなかったです。軽々しく「死にたい」とも言えなかったです。キツかったけど、保護している猫ちゃんたちを守らなきゃいけない使命感からなんとか乗り越えていました。あとはまだまだ見たい映画もありますし、すぐには死ねないかなと。もし親に追い詰められていたら、「甘えだ」「怠けだ」と疑われていたら、今どうなっていたか。。。キツイ環境でも生きている人ってほんとにすごい。。。

トントン拍子でここまで来れたわけでもありません。何度も失敗したし、何度も悔しい思いをしてきました。18歳のとき、高校時代の友達の「青春 ✌︎(‘ω’)✌︎」みたいなツイートを見て、「わたしも学生生活を取り戻したい」と思い大学受験を決意。体調が悪いなか受験勉強を頑張ったんです。痛みが強く、寝たまま勉強するような毎日でした。病気のせいでバカになってしまった自分に泣きながらも、なんとか乗り越えてきました。そして、秋の河合模試では偏差値70を達成。これなら志望校に入れそう!とりあえずいい大学に入れば不登校でも就職とか大丈夫でしょ!普通に戻れる!でも、体調面で通学が難しいことから大学には行けませんでした(結局通信に進学しました)。これはさすがにショックだったし、若干の学歴コンプも残る。お恥ずかしながら、有名大学に進学したTちゃんのLINEを夜な夜なブロックしたこともあります(今は仲良くしてます)。

さらにもう一つ。わたしは勉強ができるほうだったので、あの会社でバリバリ働きたいという夢があったんです。でも、体力的に夢を諦めなくてはならず、心をズタズタに切り裂かれた時期もありました…。今はバリバリ働くどころか、支援や介助を受ける側。挫折挫折挫折ばかりです。街の人を見ていて、「自分はこんな苦労してるのに」とか「自分はこんな頑張ってるのに」って思うときもあります。Twitterを見ていて、不幸な人・恵まれない人の存在にホッとしてしまう自分もいます。人の幸せを素直に喜べない。炎上しそうな批判を言いたくなる。一時期は「◯ね」とか書いたメモもありました。嫉妬・妬みのオンパレードです。まあ、人間ですから、精神面まで完ぺきにはなれません。いろいろ羨ましいなという思いはありますが、少しずつ悟りの領域に近づいている気がします。人生なるようにしかなりませんからね。

今だって体調は万全ではないし、思い通りにいかないことばかり。一人ではなかなか外出できないし、家から出られない日もあります。思い描いていたような学生生活は夢のまた夢。もはや幻想レベルです。

それでも、生きやすい「環境」と「コツ」を見つけて、勉強したり働いたり、自分的には充実した毎日を過ごせています。他の人から見たら引きこもりかもしれませんが、一応わたしはプロの引きこもりなので。暖かい和室で、猫ちゃんと一緒に日向ぼっこできる穏やかな日々。あのころは、こんな毎日が訪れるなんて想像していなかったです。繊細なことや引きこもれることは一種の才能なんですよね。だから今は、その能力を活かして在宅ワークもできています。考えてみると、早めに高校を休学したこと、通信制大学を選んだこともよかったです。無理に行って、心や体を悪化させてしまったら元も子もありませんから…。頑張ること・努力すること・大きな夢を持つことはもちろん大切。でも、自分と向き合いながら、ときには諦めたり、妥協したりすることも必要でした。ずっと見守ってくれて、励ましてくれたり、アドバイスをくれたり、背中を押してくれたり、そんな母には心から感謝しています。

思い返すと、わたしの周りは「不登校って別に特別じゃなくない?」「それならそれでいいじゃん?」みたいな雰囲気だったんですよね。とくに母は「普通から外れた道を楽しんじゃえ!」と堂々としてくれて。もしかしたら、社会に出ると心ない言葉を浴びせてくる人もいるかもしれません。でも、今なら「勝手に言ってろ」と言い返せるくらい不登校をポジティブに考えられています。自分の経歴の面白さを活かしちゃえ、病気のメリットもガンガン享受しよう、って気持ちで生きてます。もちろん、まわりは気になるし比較もするけど、結局は自分がどう生きるかですもんね。君たちはどう生きるか、なんて。他人軸ではなく自分軸にしたら、人生まあまあ楽しくなってきましたよ。

ちなみに勉強に関してですが、わたしは不登校でも将来にちょこっと光をみつけられたこと、読書・自然・プログラミングなどの趣味を通して学びが楽しいと感じていたことから、完全引きこもりの約6ヶ月後に勉強を始めました。始めたといっても、最初は10分とかでしたが…。実際はもっとブランクが長く、不登校になる前から勉強できていなかったので、偏差値40からのスタート。本当にキツかったです…。それでも最近は「不登校時代、勉強しておいてよかった」と感じています。勉強できなくても生きていけるけど、できるに越したことはありません。実際に今、いろんな面で選択の幅が広がっています。

不登校になって劣等感ばかり。キラキラの同級生を見てつぶされそうになることもしばしば。そんな中でも「わたし、とりあえず勉強はできるぞ」「あっ?意外と物知りじゃん」という自信が、心の支えになっていた気がします。勉強だけできてもダメなんですが、わたしは5教科の勉強をこえて、自分と向き合う勉強や教養を身につけることに力を注いでいました。まわりの人より少し得意なものがあると、なんとなく安心感があるんです。別に自慢とかはしないですけどね。一人で心のなかで満足満足。わたしの場合は、貯まったエネルギーを登校ではなく、勉強に全振りして正解だった気がします。


わたしが不登校の遅れをサクッと取り戻し、偏差値70を達成するきっかけとなった勉強法はこちらの記事にまとめています。

このサイトだけの限定公開なので、もしよければ参考にしてください。

本はわたしの心とからだを脱皮させ、成長させてくれる存在。

わたしが自分と向き合うのに役立った本、わたしの実践していることがまとまっている本も紹介しておきますね。

著:松下 幸之助
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著:岸見 一郎, 著:古賀 史健
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ポイント

わたしは不登校時代、大好きな生き物や植物、それに関する勉強、プログラミングの習い事、映画など「好きなもの」「得意なもの」に救われました。

不登校になったら「好きなもの」「得意なもの」を見つけたり、力を伸ばしたりすることがすごく大切だと思っています。

才能とかは必要ありません。

人より少しだけ

好きかも?

得意かも?

と思えればOK。

「好きなもの」や「得意なもの」は生き抜くための武器となり、居場所となり、エネルギーの源になってくれます。

専門家によれば、うつなどの二次障害の予防にもつながるとのことです。

※参考:NHKハートネット「好きなもの」が発達障害のある子どもに与える影響とは? ~本田秀夫さん・藤野博さんに聞く

ゲームや漫画もバカにできませんからね。

わたしも思わぬところで自分を見つめ直したり、視野を広げたりするきっかけを手に入れました。

好きや得意を見つけたい人、わが子の好きや得意を伸ばしたいママパパには、オンラインの習い事もおすすめです。

詳しくはこちらの記事をご覧ください。

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不登校のその後:友達の体験談

友達の体験談をまとめていきます。

この記事を書くにあたって友達に簡単なインタビューを実施。そのとき聞いた話やLINEなどをもとに、身バレ防止対策をして載せています。

Aの体験談

小学校時代から仲がよくて、定期的に会っては近況を報告し合っている大切な友達Aの体験談です。

友達Aの体験談
  • 基本情報:20代、女
  • 現在:就職
  • 不登校歴:中学校→3年生の後半だけ五月雨登校、高校→完全不登校(中退)

小学校、中学校ではリーダー的存在。勉強もできて、学校ではキラキラ輝いていました。

でも、家庭環境が悪く、学校である出来事が続いたことで精神疾患を発症。その年の8月、自殺未遂。その後は五月雨登校になりました。

内申点があったこと、勉強ができたことで何とか高校には進学しましたが、入学式以降は欠席し、1年後に中退。しばらくは引きこもり&入退院の日々で、勉強もバイトもままならない日が続いていたそうです。

でも、自分に合う薬が見つかったり、周りからのサポートもあったりして、だんだんと笑顔が増えてきました。まずは、知り合いのところでバイトを開始。波がありながらも徐々にできることが増えて、わたしと一緒に高認も取得。

4年続けたバイトの経験を活かして、ついに就職が決まりました。しかも自分が大好きなジャンルの仕事。今は職場で毎日頑張っています。

恋愛もめちゃくちゃ楽しんでます。


Bの体験談

趣味や価値観がめちゃくちゃ合う、大切な友達Bの体験談です。

友達Bの体験談
  • 基本情報:20代、女
  • 現在:大学生
  • 不登校歴:高校→五月雨登校ののち完全不登校(通信制高校に転学)

とても真面目で、チャレンジャーな性格のB。毎日をとにかく全力で生きていました。

ところが、無理しすぎたせいで限界に。学校に近づいただけでパニックを起こしてしまう状態になっていました。勉強もトラウマになり、しばらくは勉強から離れていたそうです。

わたしにも何度も相談がありました。「最高の学校だったので、離れるのは悔しいしショック。できれば卒業したい。でも、体がいうことを聞いてくれない。どうしたらいい?」と。わたしは気の利いたことが言えないので、「わたしは無理せずに生きていける道を選んで今はいい感じ。(省略)Bちゃんが選んだ道が最善の道になると思うよ。」とだけ送りました。

結果的に、Bちゃんは通信制高校に転学することを決意。前に進むためには、この決断がキーポイントだったみたいです。

その後も紆余曲折し、進路をちょこちょこ変えたりしていましたが、今はカラオケ三昧の楽しい大学生活を送っています。国家資格取得のために勉強も頑張っています。


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不登校のその後:知り合いの体験談

知り合いの体験談をまとめていきます。

知り合いの体験談
  • 基本情報:20代、女
  • 現在:療養中
  • 不登校歴:中学→起立性調節障害で五月雨登校、高校→通信制高校、大学→休学ののち中退

中学で重度の起立性調節障害になったCは、日常生活もままならなかったそうです。頭をあげられないので、寝ながら勉強したり作業したりする日々。中学卒業後は通信制高校に進学しました。

高校からは少し体調が良くなったので、ザ・青春の楽しい毎日。キラキラした姿をよく覚えています。

しかし、遅れを取り戻そう!夢を叶えよう!と頑張りすぎた結果、複数の精神疾患を発症。起立性調節障害はよくなったものの、今度は病気で辛い日々が待っていました。「周りはどんどん進んでいるのに、自分だけ立ち止まっている。」「焦って焦っておかしくなりそう」こういう気持ちが心の状態をドンドン悪くしていきました。

それでも、どうにかこうにか休んだり、薬を調整したり、カウンセリングを受けたりすることで、勉強ができるようになったそうです。その後、大学に合格。順風満帆な大学生活でしたが、冬に再び体調の悪化。とりあえずゆっくり休むため、一年休学することに決めました。

半年くらい休んでいたら調子が良くなり、アルバイトを開始。元気になった!もう大丈夫かも!と思い復学したものの、すぐに再発…。最終的には大学を中退することになりました。今は療養生活を送っています。

【追記】最近は彼氏と同棲して、薬も減って、資格を取るために勉強を頑張っていると聞きました。


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不登校のその後:Twitterでの体験談

X(旧Twitter)には手の届く範囲のリアルな体験談がたくさんあります。

ゆず

不登校になった子が全員、アインシュタインになれるわけではありませんからね。

今回は「不登校 就職」「不登校 体験談」と検索し、参考になりそうなツイートをピックアップしました。

ネットの体験談なんて誰でも見つけられるからわざわざ載せなくていいよ…

と思われる人もいるかもしれません。

わたしも最初はそう考えていました。

しかし思い返してみると、自分が不登校で辛かったとき、親に余裕がなかったときは、

体験談を見つけること自体すぐには思いつかなかったし、検索するエネルギーがないことも多かったんです。

不登校時代って孤独で頭が働かなくてエネルギーがなくて、情報収集も激ムズなんですよね。

というわけで、こちらでTwitterの体験談も紹介させていただきます。

1人目

2人目

3人目

4人目

5人目

6人目

7人目

8人目

9人目

10人目

11人目

12人目

13人目

14人目

15人目

16人目

17人目

18人目

19人目

20人目

当サイトでは元不登校の人に独自アンケートを実施。

今回紹介した以外のリアルな体験談はこちらの記事(⬇︎)にまとめています。

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不登校のその後の人生についてわたしが伝えたいこと

元不登校のわたしが伝えたいのは、

  • 不登校だから◯◯できない
  • 不登校だから◯◯無理

と諦めたり絶望したりする必要はないってこと。

遠回りにはなるかもしれないし大変だけど、やろうと思えば何だってできます。

わたしのように不登校になりやすい気質体質のせいで「体力が必要な◯◯の仕事は無理」みたいな状況はあるかもしれません。

悔しいけど生まれ持った気質や体質はなかなか変えられないですからね…。

でもそれは不登校とイコールではありません。

あくまで気質・体質・病気のせいで厳しいということです。

不登校になると「どうせ無理」みたいな思いが先行して、自分で勝手にブレーキをかけがち。

しかし、いくらでも道は開けます。

ほんとに不登校でも人生はどうにかなります。

ゆず

充実した人生を歩めるかどうかは、結局のところ本人次第なんですよね。

学校に行ってるとか行ってないとかは一つの要因に過ぎません。

不登校になったらそのまま引きこもりにならないか心配…

と不安を抱えている人もいます。

わたしからすると、この考えはちょっと違うかも。

引きこもりは「不登校になったから」ではなく、

  • 不登校の原因となった出来事
  • 不登校中の絶望
  • 周りからの叱責
  • 社会の厳しい目

によって「心が潰れること」で起こると思っています。

大人になってから”うつ病”や”引きこもり”になる人がいるように、不登校と引きこもりはイコールではないと思うんです。

自分が不登校になって、病気になって感じるのは、やっぱり心と体の健康が一番だということ。

心と体が元気なら、いつだって何度だって前を向いて進んでいけます。

学力や体力も後からサクッと取り戻せます。

わたしは持病があるものの、エネルギー回復して心が元気になったら、学校に行っていなくても充実した毎日を送れるようになりました。

  • 本人は柔軟な考え方を身につけ、生きやすい「コツ」や「環境」を見つけること
  • 親はわが子を信じること

これが自立する上でキーポイントになってくるでしょう。

わたしが見つけたしなやかに生きるコツは、こちらの記事にまとめています。

学校に行かなくてもどうにかなった話はこちらをどうぞ(⬇︎)。

【体験談】不登校でも大丈夫ってホント?学校に行かなくてもどうにかなっている話
※noteに移動します

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まとめ:不登校のその後の人生は真っ暗なんかじゃない

最後までご覧いただきありがとうございました
まとめ
  • 文部科学省のデータによると、中学不登校経験者のうち、約80%は社会復帰している(20歳の時点)
  • わたしや友達は紆余曲折しつつ社会復帰できている
  • ネット上には、手の届く世界のリアルな体験談がいっぱい
  • 進む道や歩き出すタイミングは様々
  • 成長速度や自立時期も人それぞれ
  • 大人になるにつれて選択肢が増えるので、案外どうにかなるもの
  • 普通にとらわれすぎず、自分の気質や体質に合わせてうまく生きていくことが重要
  • まずは子どもに寄り添って、安心できる居場所をつくることが大切

不登校だって大丈夫!」「不登校だって人生なんとかなる!」と言われても、不登校で苦しんでいるときには信じられないと思います。

わたしも

  • だってわたしは…
  • うちとは違う…

と勝手に失望していました。

でも、実際になんとかなっている人が多いから、大体なんとかなるっていうのは事実ですよね。

元気出して!落ち込まないで!なんて言っているわけではありませんが、

  • 世界は広い
  • いろんな生き方がある
  • なんとかなる

これが事実なんです。

データや体験談を見てみると、元不登校の多くの人がなんらかのかたちで社会との関わりを持っています。

ゆず

なんとかならない人もいるじゃん!と言われてしまうかもしれません。

しかし、学校に行っていてもなんとかならない人は一定数いるし、別に不登校だけの問題ではないと気づいたら「やっぱり大丈夫そう」と思えてきました。

大丈夫の基準も人によって違いますが、生きていればなんとかなるっていうのが人生だと思います。

綺麗事だって言われても構いません。

なんと言われようと、わたしは生きていることが一番大切だと信じています。

学校に行っていても行っていなくても、将来のことなんて全くわかりません。

将来を悲観したところで得られるものはゼロ。

今できることをコツコツ積み重ねながら、きちんと休みながら、焦らず少しずつ前へ進んでいきましょう。

最後にパナソニックグループの創業者、松下幸之助さんの「道」を載せておきます。

自分には自分に与えられた道がある。天与の尊い道がある。どんな道かは知らないが、ほかの人には歩めない。自分だけしか歩めない、二度と歩めぬかけがえのないこの道。広い時もある。せまい時もある。のぼりもあればくだりもある。坦々とした時もあれば、かきわけかきわけ汗する時もある。

この道が果たしてよいのか悪いのか、思案にあまる時もあろう。なぐさめを求めたくなる時もあろう。しかし、所詮はこの道しかないのではないか。

あきらめろと言うのではない。いま立っているこの道、いま歩んでいるこの道、ともかくもこの道を休まず歩むことである。自分だけしか歩めない大事な道ではないか。自分だけに与えられているかけがえのないこの道ではないか。

他人の道に心をうばわれ、思案にくれて立ちすくんでいても、道はすこしもひらけない。道をひらくためには、まず歩まねばならぬ。心を定め、懸命に歩めねばならぬ。

それがたとえ遠い道のように思えても、休まず歩む姿からは必ず新たな道がひらけてくる。深い喜びも生まれてくる。

松下幸之助(1968)「道をひらく」株式会社PHP研究所 p.10-11
著:松下 幸之助
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Amazonのオーディオブックを使えば、今すぐ「道をひらく」を聴けます。

【公式】Audibleの無料体験はこちら

わたしは不登校時代にこれを読んで、自分に与えられた道を生きていく覚悟を決めました。

今自分にできることを少しでも積み重ね、前へ前へと進んでいく決意ができました。

その結果、勉強にも身が入るように。

だって、

「自分はダメダメだ」とか

「普通じゃない」とか

「将来真っ暗」とか

「みんなと同じになりたい」とか

「可哀想な自分に酔ってる」とか

立ちすくんでいるだけじゃ道はひらけませんから。

勉強に力を入れた結果、あっという間に同級生に追いつき、自信を取り戻し、進路が広がり、どんどんどんどん未来が明るくなっていったんです。

今不登校で苦しんでいるあなたも、自分だけのかけがえのない道を歩んでいってほしいと思います。

この記事が少しでもあなたのお役に立てれば嬉しいです。最後までご覧いただきありがとうございました。

当サイトでは他にも、わたしが絶望していた時代に「これ知りたかった!」と思う情報をまとめています。

ゆず

ぜひ関連記事もチェックしてくださいね。

※参考:文部科学省「不登校に関する実態調査」 ~平成18年度不登校生徒に関する追跡調査報告書~(概要版)

当サイトの内容は、主にわたしの体験談をもとに作成しています。不登校は100人いれば100通りなので、対応に正解はありません。記事内容は、ヒントにしていただければ幸いです。また、身バレ防止のために一部事実とは異なる箇所もございます。ご了承ください。

不登校 その後の人生

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