高校中退した人が独学で大学受験できる?
厳しいって聞くけど本当?
この記事では高校中退からの大学受験について徹底解説。
高校中退→高認から独学で大学受験に挑んだわたしが
- 模試で偏差値70を達成したときの話
- 独学がおすすめできる人・できない人
- 高校中退から大学受験するときの注意点
をまとめていきます。
とくに体調が不安定な状態で、大学受験をしようと思っているあなたは必見です。
- 高校中退から独学で大学受験は可能
- ただし独学でうまくいくかは人による
- 自分の性格に合わせて、予備校もうまく活用するべき
- 独学が得意な人でも、情報収集などの観点から人に頼るのはあり
- わたしは進研ゼミで偏差値70を達成
【注意点】
- あらかじめ3つのプランを用意する
- 体調やメンタルを優先する
結論:独学でうまくいくかは人による
結論からいうと、高校中退から独学でうまくいくかは人によって異なります。
高校に通っている人のなかにも、予備校に行く人と行かない人がいますよね。
勉強方法は100人いれば100通りだし、向き不向きもあります。
独学で大学受験に挑めるかは、それぞれの性格や金銭事情などによるでしょう。
とはいえ、高校中退から独学で難関大学に合格することは可能です。
以下では、わたしが独学(通信教育)で受験勉強をし、偏差値70を達成できた体験談をまとめていきます。
【体験談】高校中退から進研ゼミで偏差値70を達成できた話
たまに
「偏差値70とか自慢だろ」
ってコメントをいただきますが、わたしもそれなりにいろいろあって、どうにか乗り越えてここまで来たので、堂々と書かせてもらいますね。
わたしの体験談に興味がないあなたは、
【高校中退からの大学受験で独学が向いている人・向いていない人】
をタップして次の見出しに飛んでください。
高校中退して最初のころは、まったく勉強が手につきませんでした。
頑張って入学した高校。偏差値も倍率も高いみんなが憧れる高校。
そんな高校に入学した自分が自分でも大好きだったんです。
そこの卒業生になって「どこ出身?」と聞かれたときに、高校名を堂々と言える日を楽しみにしていました。
でも、行けない。行きたい気持ちはあるのに。
そんな自分が嫌になって、ドッと疲れはてて、とても勉強どころではなかったんです。
それから3ヶ月。
少し心が落ち着いてくると「勉強しなきゃ!」と焦りで心がザワザワしてきました。
でも、教科書は開きたくないし、わざわざ参考書を買うのもめんどくさい…。
このころはかなり苦しくて、「今まで頑張ってきたのにもうダメだ」みたいな絶望や諦めもありました。
現実と向き合うのが辛すぎて、結局はYouTubeやゲームで現実逃避。
スマホの明かりしかない部屋でずっと人目を避ける生活。
体調が悪いこともあって、6ヶ月以上は勉強できていなかったと思います。
ところが、ある日のPM11時30分ごろに突然勉強したくなったんです。
夜中などお構いなく、勉強したいモードはやってきました。
ただ、ここでも壁が。
せっかくやる気が出たのに、
- 机を片付けて
- 勉強道具をそろえて
- 何をやるか決めて
- 教科書を探して
ゼロから用意していると、そのあいだに勉強する気が失せてしまうんです。
こんなこともできない自分が恥ずかしい。
このころは「とにかく勉強しなきゃヤバい」という思いはあったけど、前に進めないもどかしい時期でした。
そんなある日の夜、目についたのが部屋の片隅に1年分以上たまった進研ゼミの山。
手にもってみると、教材が薄めでペラペラなところが好感触。
分厚かったら、そのまま山に戻していたと思います。
ページをめくってみたら、1〜2ページで完結する形式になっており「これなら気軽にできそう」と少しやる気も出てきました。
母からの
- 無理しなくていいんだよ
- でも、ゆずならできると思う
みたいな応援もあり、重い腰をあげて取り組んでみることに。
実際にやってみたら、広く浅く必要なところが網羅されていて、遅れもすばやく取り戻せそうな感じ。
解答解説も盛りだくさんで、つまづくことも少なそう。
スマホ学習も寝ながらできて便利。
このときから1日10分の学習をスタートして、波がありながらも、ちょっとずつ勉強習慣がついてきました。
勉強ができることで、罪悪感が減ったり、焦りが少なくなったり、メンタル的にもプラスになってきたと思います。
そこから進研ゼミを軸としつつ参考書や問題集に手を出して、問題を解きまくりました。
大学で青春を取り戻したいという思いから、できる限り机に向かっていました。
それでも一朝一夕にはいきません。
思うように勉強ができなくて苦しいときもあったし、前よりも勉強ができない自分にイラつくことばかり。
病気のせいで集中力や記憶力も低下し、
模試の結果が間違っているのではないか?
と思うような、見たことないほどの成績をとることも。
頭がボーッとして問題文が理解できない、マンガすらも読めない。
それでも、みんなに追いつこうという一心で勉強を続けたんです。
母からの
- 休んでたから、できないのは当たり前でしょ
- まあ、ゆずなら大丈夫だよ
- 人生長いんだし、ゆっくりいこう〜
って声かけに励まされながら頑張りました。
その結果、体調や遅れの関係で科目数は減らしたものの、1年後に受けた河合模試では偏差値70超え。
証拠写真ものせておきますね。
科目を絞った文系ですし、できる人から見たらペーペーだと思いますが…。
受験勉強にはテキストや問題集も使用しましたが、進研ゼミが勉強を始めるきっかけになったのは間違いありません。
遅れると何から手をつけていいかわからなくなりがち。
あれもしなきゃ、これもしなきゃと考えて、不毛な時間を過ごしてしまうことも多いでしょう。
でも、進研ゼミなら大丈夫。
道筋が明確なうえに、広く浅く大切な部分をカバーしているので、遅れた部分をサクッと取り戻せました。
まあ結局、体調面の理由から通学制の大学に行けなくて、悔しい思いが残ったんですけどね。
高校中退→高認→独学での大学受験も決して不可能ではないといえるでしょう。
高校中退からの大学受験で独学が向いている人・向いていない人
高校中退からの大学受験で独学が向いている人・向いていない人の特徴をまとめました。
独学が向いていない人
- 勉強が得意でない
- 2年以上勉強していない
- 自己管理が苦手
- 一人だとモチベの維持が難しい
- 孤独に弱い
- 挫折することが多い
- 自分に合った学習方法がわからない
- 情報の取捨選択が苦手
- 受け身の姿勢でいることが多い
- 人と関わることが好き
- 教えてもらえると頑張れる
- サポートがほしい
- メンタルも支えてもらいたい
- 受験に向けた手続きも支えてもらいたい
ここに当てはまる人は、塾や予備校を活用しましょう。
高校中退からの大学受験におすすめの塾・予備校はこちらの記事(⬇︎)にまとめました。
知る人ぞ知るオンラインサービスもあるので、ぜひご覧ください。
独学が向いている人
- 勉強が得意
- 自分に合った勉強法が身についている
- 自己管理能力が高い
- 自主的に情報を探せる
- 柔軟に行動できる
- 強い意志がある
- 明確な目標がある
- ひとりで勉強するのが好き
- 体調的に自分のペースで学びたい
- 人と関わるのが苦手
ここに当てはまる人は、独学でも合格できる可能性が高いでしょう。
ただし、わたしの経験からすると、市販の教材のみで大学受験に挑むのはおすすめできません。
高校中退から受験をするには情報収集や手続きまで一人でこなす必要があります。
勉強以外のサポート面を考えると、通信教育やオンライン家庭教師などを活用したほうがいいと思っています。
高校中退から受験するときの注意点
高校を中退する人のなかには、体調やメンタル面に不調を抱えている人も多いでしょう。
心身が不安定なあなたに向けて、高校中退から大学受験するときの2つの注意点をまとめました。
3つのプランを用意しておく
ハッキリ言います。
体調やメンタルが不安定な人だと、受験勉強を思い通りに進めることは難しいです。
わたしは今までこのパターン(⬇︎)に陥る人をたくさん見てきました。
- 高い目標を立てる
- →無理して頑張る
- →体調を崩す
- →浪人する
- →自分の心身を考えずに行動する
- →再び体調を崩す
- →挫折する
- または大学進学するものの中退する
- →絶望する
持病や特性がある人だと、みんなと同じようには頑張れないことも多いし、なかなか予定通りにはいきません。
高い目標を立て、それに向けて突っ走っているだけでは失敗します。
高校中退から大学受験するときは、あらかじめ複数の進路を考えておきましょう。
自分の心身の状態を鑑みて、目標プラン・現実プラン・もしもプランの3つを用意してください。
わたしの場合は、
- 目標プラン
→家から10分の大学に行く - 現実プラン
→通信制の大学に行く - もしもプラン
→家から1時間の大学を受験し、通えなくなったら通信に転学する
の3つを考えていました。
ポイントは「AがダメだったらB」とか、BやCを妥協案にしないこと。
「夢を優先するならAプラン」
「体調を優先するならBプラン」
「チャレンジ精神を優先するならCプラン」
のように、どれも自分の進む道として、納得できる進路プランを決めることが大切です。
前もって向き合い、考えておくことで、いざというときに焦らなくて済みますよ。
- この体調で4年間通えるのか?
- 留年したときに学費は払えるのか?
- 通えなくなったときにどうするか?
- 浪人したとして勉強はできるのか?
通信制大学のあれこれはこちらの記事(⬇︎)にまとめています。
よかったら参考にしてくださいね。
体調やメンタルを優先する
1つめの注意点にも関係していますが、どんなときも体調やメンタルを優先しましょう。
頑張ることは大切。
でも無理はしちゃダメ。
自分の心身の声を聞いて、体調を安定させることは、受験だけでなく今後生きていくうえでも必要な力です。
わたしは高認をとってから受験勉強を頑張って、偏差値70も超えました。
でも、体調面の理由で大学には通えない。
やっぱり心とからだなんですよ。
勉強なんていくらでも取り戻せるし、勉強だけできたって意味ない。
本当に心とからだを大切にしてほしいです。
高校中退から独学で大学受験できる?【結論:人による
- 高校中退から独学で大学受験は可能
- ただし独学でうまくいくかは人による
- 自分の性格に合わせて、予備校もうまく活用するべき
- 独学が得意な人でも、情報収集などの観点から人に頼るのはあり
- わたしは進研ゼミで偏差値70を達成
【注意点】
この記事が少しでもあなたのお役に立てれば嬉しいです。
最後までご覧いただきありがとうございました。
ぜひ関連記事もチェックしてくださいね。
高校中退からの大学受験におすすめの塾・予備校はこちらの記事(⬇︎)にまとめています。
知る人ぞ知るオンラインサービスもあるので、ぜひご覧ください。