こんにちは、ゆずです。
わが子が「学校に行きたくない」と言ったとき、無理やりにでも行かせたほうがいいのか迷うこともあると思います。
どうして学校行かないの?
サボりなの?甘えなの?
といった思いから引っ張って連れていくこともあるでしょう。
今回は無理やり連れていくのはあり?なし?について、わたしの体験談をもとにお話ししていきます。
- 結論:無理やりはNG
- 引っ張って連れていって再登校できるのはレアケース
- 子どもの心の声を無視することは憎しみしか生まない
- まずは共感&寄り添いが大切
- ただし、登校刺激がダメというわけではない
- わたしは安心感と信頼関係のもと背中を押してもらったら学校へ行けた
【結論】不登校になったとき無理やり連れていくのはNG
結論からいうと、無理やりは絶対NGです。
子どもの心の声を無視することは憎しみしか生みません。
ママ(パパ)は何もわかってくれない…
親子の信頼関係がガタガタに崩れて、そのあとの回復や今後の関わりに影響が出るでしょう。
一度信頼関係を失うと、再構築にはホントにホントに時間がかかるので…。
わたしはいろんな不登校の家庭を見てきましたが、無理やり連れていくことで
- 精神疾患になるケース
- 非行に走るケース
- 不登校が長引くケース
- 引きこもりになるケース
などがありました。
よく不登校になると引きこもりが心配という言葉を聞きます。
わたしから言わせてもらえば、学校に行けないから引きこもりになるのではなく、無理やり連れて行くから引きこもりになるんです。
そもそも、無理やり行って再登校できるのはレアケース。
20人に1人いるかいないかだと思います。
たとえそのときは行けても、あとで体調やメンタルを崩したりするのがお決まりのパターンです。
結局のところ、登校にこだわることで、向き合うべき問題を先送りしているだけなんですよね。
わたしも幼稚園で行き渋りだったとき無理やり連れていかれました。
このときは母子分離不安タイプの登園拒否だったと思いますが、とにかく
- ママなんで?
- なんでわかってくれないの?
と泣きながら叫んでいた記憶があります。
ちなみに、そのあとは無理やり行かせるのをやめ、たくさん寄り添ってくれました。
早めの対応のおかげで信頼関係も取り戻せたと思っています。
もう丸二年近く不登校対応を
— koto-ringopie (@Kotoringo222) September 7, 2023
して真実だと思うのは、
やっぱり行き渋りのうちに、
早めの手当がベストな対応
なんだなと思う。
休ませると決断して、
できる範囲の学習の継続と、
学校との連絡・連携を図る。
行くか行かないかは、
二の次にするといい。
今なら間違いないと実感できる。
不登校当初、子どもの安全基地になれなかったことで、子どもは更に自分や親や人や社会を信じることが難しくなってしまったと後悔しています。親子の信頼関係はさまざまなことを信じる力の土台だと今は感じています。今やっと息子たちと対話しながら安心した関係を少しずつ築いているところです。 https://t.co/amvNdd1A0n
— あや@大切なことをじっくり丁寧に (@mypreciousfeel1) September 14, 2023
不登校の子を無理矢理学校に行かせることの最大のデメリットを教えますね。
— ミコト (@makoto_mikoto) April 23, 2024
親との信頼関係が壊れる。
親への脅しではないです。
子供にとっての最大の不幸です。
親を愛する権利を奪わないでください。
小6に上がったタイミングでまた行けるようになった(時々遅刻や休みもあったけど)。
— yoppi (@inago_getter78) August 12, 2024
5月下旬の運動会でパニック状態になり、以降完全不登校。
学校を休んでいる時に息子と話をしているなかで「誰も俺のことわかってくれない。もう消えたい」と泣きながら言われたときに、命の危機を感じました。
中学の時鬱で不登校だったんだけど、無理やり学校に行かされてた時期は本当に死にたかったし、学校も友達も大嫌いだった。母から「しばらく休もう」と言われた時、すごく救われた。そこから、たくさん時間はかかったけど、今はすっかり回復してるから、登校させないことも1つの改善策だと思うよ。
— しゅりんぷ (@puripuri_190) August 13, 2024
まずは共感&寄り添いが大切
子どもが「学校に行きたくない」と言ったり、行き渋りを始めたりすると、とにかくビックリ。
突然頭を殴られたような衝撃だと思います。
- なにかあったの?
- いじめられてるの?
- どうしてうちの子が?
どうしていいかわからず頭が真っ白になりますよね。
不登校にはいろんなタイプがあるので対応に迷うこともあるでしょう。
しかし、これだけは断言します。
どのタイプでも、まずは「共感」と「寄り添い」が一番大切です。
学校に行くか行かないかは別として、共感と寄り添いは親子のあいだにホッとできる関係を築きます。
ママ(パパ)は自分のことをわかってくれてる
ちゃんと寄り添ってくれるから安心できる
そんな信頼関係ができるのです。
あなたも仕事や家庭のことで苦しんでいるとき、「辛いね」「苦しいね」「大丈夫?」と寄り添ってもらえたら嬉しいはず。
寄り添ってもらえるだけで、元気が出てくることもあると思います。
信頼関係はすべての基礎。
植物の根っこと同じです。
ひまわりが上へ上へと育っていくためには丈夫な根っこが必要ですが、子どもが元気に成長していくためにも信頼できる土台が必須なんですね。
また、安心できる親子関係はエネルギーにもつながります。
信頼関係があれば親の言葉もスッと心に届くでしょう。
- ちょっと疲れただけ
- 新学期でちょっと面倒くさい
と思っているだけの子は、共感&寄り添いだけで行けるようになることが多いです。
もう限界で身体が動かないというタイプも、共感&寄り添いのうえで安心して休めればエネルギー回復が早まります。
子どもが「学校に行きたくない」と言ったり、休ませてゲームばかりしている姿を見たりすると、
甘えじゃないか
と疑って厳しい言葉をかけがち。
辛そうにしてるから休むのも仕方ないか…と思っていたけど、欠席連絡をした途端に元気になっている姿を見たら、
仮病じゃないか
と信じられなくなりがち。
しかし、子どもは本気で「キツイな」「ちょっとママ助けてよ」と思っています。
人によっては甘えと感じるかもしれませんが、決してサボりではありません。
まずは、
- 学校キツいね
- めんどくさいよね
- ◯◯のことが心配
- お腹痛いのつらいね
- 早退してきていいんだよ
- 今日はゆっくり休んだら?
など声をかけてあげてほしいです。
とはいっても、親が学校に行かないことを受け入れられないと、心から共感することは難しいでしょう。
ムリに気持ちを理解する必要はありません。
よくわからないけど大変そうだな〜
ちょっと疲れちゃったのかな〜
こんな感じで、とにかく信じよう・寄り添おうとする姿勢が大切ですよ。
共感&寄り添いのうえで、学校に行けるか行けないかは人によります。
- もうストレスが限界
- 身体症状が出ている
- 朝になると動けない
こういう場合は思い切って早めに休んだほうがいいでしょう。
目に見えないだけで心にかなりのダメージを負っています。
風邪を引いているときも、こじらす前に休んだほうが早く元気になりますよね。
不登校もこれと同じです。
子どもが「学校に行きたいのに行けない」と苦しんでいるときは、こちらの記事も参考にしてみてください⬇︎
わたしが行く行く詐欺をしていた体験談はこちらにまとめました⬇︎
学校に行けないときの選択肢として「出席扱い制度」があります。
制度の詳細はこちらの記事をご覧ください⬇︎
ほかにも、不登校になってパニック・不安・焦りが止まらない、そんなお母さんお父さんにおすすめの記事をまとめました。
どの記事も長めですが、サクッとで構わないので、一通りチェックしてもらえるとありがたいです。
⇨【体験談】不登校でも大丈夫ってホント?学校に行かなくてもどうにかなっている話
※noteに移動します
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登校刺激がダメなわけではない
最近は不登校対応として「見守り」が主流。
登校刺激を躊躇してしまうことも多いでしょう。
しかし、無理やり連れていくのがNGであって、登校刺激がダメというわけではありません。
「学校に行きたくない」と言われたとき、1回か2回は登校刺激をしてみることが重要です。
それでも行けなかったり、身体症状があったりする場合は、
- とにかく休む
- とにかく寝る
- 好きなことをする
- 病院に行く
- 環境を変える
などの対応が求められます。
子どもが行きたいのに行けないと苦しんでいるときは、こちらの記事を参考にしてください。
そのあと、数日・数ヶ月経って少し回復してきたらどうするか?
共感と寄り添いを大切にしながら、背中を押すことが必要なときもあるでしょう。
実際にわたしも、ママからの柔らかい登校刺激のおかげで学校に行けるようになりました。
中学時代の体験談をまとめていきますね。
まず、ちょっとお疲れモードのとき。
もともと学校が好きじゃないので、夏休み明けは地獄でした。
そんなとき母は、
- 学校めんどくさいよね
- 今日は4時間だから頑張ってくれば?
- いつでも早退してきなね
と軽く背中を押してくれました。
こうやって言ってもらえると、
「まあたしかに4時間だし…」
「いつでも休めるし…」
「今日くらいは…」
と登校できたんです。
次は、ガッツリエネルギー不足のとき。
わたしは中学1年の後半くらいから、頭痛や吐き気、腹痛などの身体症状に悩まされていました。
とくに朝になるとひどくなります。
最初の2ヶ月は「学校に行こう」とギリギリまで粘りましたが、どんどん身体が動かなくなっていったので思い切って欠席。
そして、
- お腹は大丈夫?
- 今日は◯◯だし1時間だけ頑張ってみたら?
- いつでも早退してきなね
- 疲れたらまた休めばいいからね
- 今日も無理しなくていいからね
と寄り添いながら応援。
行事とか給食とかなんかしらの理由を見つけて、ポンっと背中を押してもらえると学校に行けました。
行っちゃえば意外にどうにかなるもの。
「いつでも帰ってきていい」
「休んでいい」
と言われると、その安心感からときどき休みつつも登校を続けられたんです。
結局、中学の行き渋り&不登校は、3〜4ヶ月で解決しました。
もちろん登校刺激には適した時期があるでしょう。
学校行け行けオーラ丸出しで「行けば?」「行きなさい(怒)」と言ったらそれは圧力です。絶対に行けません。
まれに登校することもありますが、それは罪悪感が理由なので根本的な解決にはなっていません。
しかし、ときには安心感のある関係のもと、軽く背中を押すことも必要だと思っています。
背中を押すというか、支える感じでしょう。
わたしは学校だけに限らず、外出するときや新しくなにかを始めるときも、上のように声をかけてもらって嬉しかったです。
もちろん安心感や信頼関係があってのことですけどね。
いまは「見守り見守り!」「過干渉だめ!」と言われるので、なかなか子どもに声をかけられないお母さんお父さんも多いと思います。
ただ、ずっと声かけしないのも違う気がするんです。
もちろん「行きなさい!」とか物で釣るのとかはよくありません。
子どもの意思を尊重することが必要です。
しかし、見守りすぎることで大事な瞬間を逃している人もいるのではないか?
そう思ってこの体験談を書かせていただきました。
よくある不登校の本は、親子関係がかなり破綻した状態からの道のりが書かれています。
だから、アドバイスなどはNG。
しかし実際には、それなりに良い関係のまま不登校になっている場合もあるでしょう。
いい関係の親子だと、あれこれ提案されても
今はいいや
それは嫌だ
とか意思表示できるんですよね。
そういう場合は柔らかい応援もありかな〜って感じます。
早めにいい対応ができたのであれば、出席扱いや相談先、勉強方法などについても情報を集めておくとよいでしょう。
不登校は情報収集が命なので、ぜひ参考にしてくださいね。
「やってしまった…」そんな自分を責めないで
これを読んでいるお母さんお父さんのなかには、
すでにやってしまった…
初期対応のせいで不登校が長引いてしまった…
と自分を責めている人もいるでしょう。
ときには「タイムマシンであのころに戻りたい…」って気持ちにもなると思います。
たしかに、初期対応がよければスムーズに回復できたかもしれません。
でも、それは理想論。
宝くじの当選発表をみたあとに、「あーこの数字買っておけばよかったー」と思うようなものです。
済んでしまったことは仕方ありません。
親だって子育ては初心者ですよね。
AIでもありませんし、完璧な対応ができないのは当然です。
というか、最初から寄り添った対応ができるお母さんお父さんなんてほぼいないのでは?と思います。
だから、自分を責めないで。
あのときは上手くいかなかったけど、今はいろいろ勉強してわが子と向き合っている。
それでいいんです。
まとめ:不登校になったとき無理やり連れていくのはなし
- 無理やりはNG
- 引っ張って連れていって再登校できるのはレアケース
- 子どもの心の声を無視することは憎しみしか生まない
- まずは共感&寄り添いが大切
- ただし、登校刺激がダメというわけではない
- わたしは安心感と信頼関係のもと背中を押してもらったら学校へ行けた
- 無理やり行かせた自分を責めないで
この記事が少しでもあなたのお役に立てれば嬉しいです。最後までご覧いただきありがとうございました。
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※参考:Allight Education(オールライトエデュケーション)「不登校について」
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