通信生はどうやって就活したらいい?
成功させるコツはある?
サポートが少なく、体験談もほとんどなく、情報がスカスカな通信制大学からの就活。
迷い・不安・焦りでいっぱいになり、NNT(内定がない)になるのは避けたいですよね。
今回は出遅れてもなんとかなったペーペーのわたしが、通信制大学からの就職&就活を成功させる戦術をまとめました。
わたしの体験談だけだと情報が偏ってしまうので、知り合いの体験談なども交えています。
できるだけ一般論として役立つ情報を紹介していきますね。
- まだ就活を始めていない
- スタートしたけど行き詰まっている
- 出遅れてヒィヒィ言っている
- 実はまあまあ怠け者で困っている
そんなすべての通信大学生
通信制大学の就活はどうする?【結論:通学課程と同じです】
通信制大学の就活ってどうやるの?と思うかもしれませんが、基本的に通学課程の就活と同じです。
通信大学生だからといって、特別なやり方があるわけではありません。
だからこそ、まずはこの本を読んで、就活の基本を知ること。
自己分析・ES・企業研究・インターンシップ・グループディスカッション・面接・マナー・リモート面接など、就職活動のすべてがまとまっています。
これだけの内容を扱っているので薄くなりがちかと思いきや、具体例も豊富でわかりやすかったです。
就活知識ゼロのわたしがここまで来れたのは、間違いなくこの本のおかげ。
最初から最後まで就活生の味方になってくれますよ。
わたしは10人以上に話を聞いたり、課金して就活体験記を読んだりしましたが、9割はこの本の内容と同じでした。
なので、とりあえず『就職活動1冊目の教科書』を買って、この通りに進めていけば大丈夫です。
もう1冊、めちゃくちゃ役立ったのがこれ(⬇︎)
ぶっちゃけ話が多く、ESの書き方やWebテスト対策方法もより具体的で、リアルな就活知識が手に入りました。
とりあえずこの2冊を読んでおけば安心でしょう。
そのあとは、とにかく基礎を大切に、プロの教えを守ること。
- 俺は自己流でやってやるとか、
- こんなやり方ダセェとか、
- めんどくさいから飛ばしちゃおうとか、
そういうのは要りません。
就活で失敗する理由は、年齢でも学歴でも通信でもない。
自己分析や企業研究を疎かにしたり、不相応な業界(企業)を選んだりするからなんですよね。
自分を正しく知って企業を正しく知って、自分と相性がいい業界・相応な企業を選べば就職はできます。
ただ、実際はこれがなかなか難しいんですけど…。変なプライドが邪魔したり…。
わたしはかなりクセのあるタイプだと思いますが、就活では基本を守りテンプレもフル活用しました。
間違いなく企業ウケする書き方・答え方などはあるので、プロが教えてくれるやり方は忠実に守ることをおすすめします。
面白みや意外性も大事ですが、これらは基本のうえに成り立つと思ってください。
大学のキャリアサポートがあれば最大限活用しましょう。
不安があれば、
などの就活エージェントにも頼ってください。
わたしが読んだ本にも
「就活エージェントは必須ではないものの、就活に不安があれば心強い味方に」
「サポートをしてくれる大人が必要だと感じたら、登録するのがおすすめ」
と書かれていました。
わたしは不安MAXだったので速攻登録。
おかげでサポートが少ない通信制大学でも内定をゲットできたと思っています。
面接練習にもなるし、能力の低いわたしでもやりたい放題できるようになったので。
とくにおすすめなのは上の4つです。迷ったらこの4つから選んでおけば間違いありません。
就活エージェントはベンチャーや中小企業に強いので、そちらを希望している場合も使ってみるといいかもしれません。
うまくいかないと感じたら、一人で抱え込まず第三者に相談することが大切ですよ。
詳しくはこちらの記事(⬇︎)をご覧ください。
【体験談】通信大学生が就活を成功させた方法
以下では、通信大学生が就活を成功させるための方法を体験談を中心にまとめました。
参考になった本やツールもサクッと紹介しています。
通信制大学の就活関連でここまで詳しい話はレアかも?
長くなってしまうので『就職活動1冊目の教科書』に書かれている内容は省略しています。
心構え・基礎知識・就活の流れ・具体的な方法はすべて『就職活動1冊目の教科書』にまとまっているので、必ず目を通してください。
実績づくり
就活で必ずといっていいほど聞かれるのが「学生時代に力を入れたこと(通称:ガクチカ)」。
通信制大学にはゼミやサークル活動がないので、
話のネタがない…
たいした経験がない…
と不安な人もいるでしょう。
でも、安心してください。
通信大学生の場合、大学での学び方そのものが強みになります。
通信って卒業が難しいですよね。
大学によっては卒業率が数%のところもあるくらい。
そのなかで4年間学び続けたことは自己管理能力や根気強さのアピールにつながりました。
詳しくは【通信制大学ならではの就活戦術】で解説しているので確認してください。
ほかにも、希望する職種でのアルバイト&長期インターン経験はあなたの強みになってくれるでしょう。
わたしの場合、自分の力で稼いだ経験(0→1を生み出した経験)はかなりの高評価ポイントになった気がします。
0→1を生み出すって、それだけで利益を出す力・思考力・行動力・チャレンジ精神・スキル・ビジネスマナーがあることの証明になりますからね。
体調と相談しながらではありましたが、少しでも新しいことに挑戦してよかったです!
まあ、結局のところガクチカなんて切り取り方次第ですから。
大したことない経験を立派に見せたもん勝ちですよ。
自己分析
わたしは就活をはじめたころ、
- 自己分析ってなに?
- なんで必要なの?
- 就活って面接対策とかじゃないの?
って思っていました。
でも実際に就活をスタートしてみると、自己分析はすべての基礎だったんですよね。
『就職活動1冊目の教科書』には自己分析が必要な「2つの理由」として以下のように書かれています。
理由① 「自分の価値観・特徴」を見つけるため
理由② 企業選びの「軸」を知るため
出典:就活塾 キャリアアカデミー『就職活動1冊目の教科書 2025』(2023)KADOKAWA p.31
自己分析は本気でやると骨の折れる作業でめちゃくちゃ大変。
でも、いったんやってしまえば、エントリーシート・業界選び・面接はもちろん、今後生きるうえでも役立ちました。
自己分析をするうえで、わたしが役に立った本を紹介しておきますね。
いろんな本に手を出すよりは1冊を真剣にやるべきですが、この3つは切り口が違うのでおすすめです。
王道の自己分析をしたい人
自己分析&ES作成を手取り足取りサポートしてくれます。
就活に特化していて、人事に評価されるポイントをピックアップできました。
隠れた才能や強みを見つけたい人
自分に自信がない人でも、確実に強みを見つけられます。
最後に載っている「才能の具体例1000リスト」は、
- 自分の才能や短所の言語化
- 人と被らない強みを見つける
のに役立ちました。
やりたいことが見つからない人は、同じシリーズでこちらの本(⬇︎)もどうぞ。
面接で無敵になれます。
選ばれる人になりたい人
具体的な質問をもとに自分の過去と未来と向き合い、眠っている自信のもとを磨けます。
テーマカラーの話も面接に役立ちました。
わたしは就活を始めたとき、とりあえず「逆求人・逆オファーのサービス」に登録しました。
結果的にこれがめっちゃよかった……!
- プロフィールにあれこれ入力すること自体が自己分析になる
- 逆オファーで自分では気づけない業界、企業を発見できる
- インターンや特別選考の機会もゲットできる
- オファーをもらえると存在価値を感じられてモチベが上がる
無料でこんなにメリットがあるので使わない理由がないんですよね。
わたしが実際に使ってみて、想像の3倍便利だったサービスは「dodaキャンパス」と「OfferBox(オファーボックス)」。
この2つがなかったらここまで来れなかったかも?と思うくらいよかったです。
登録が終わったらそのままにしないで必ずログインすること。
できる範囲でプロフィールを埋めような。
ただ登録するだけなのにやらない人が多すぎるから、これだけでライバルをごぼう抜きにできますよ。
ツールの詳細については、こちらの記事(⬇︎)にまとめています。
エントリーシート
わたしは企業研究よりも先にエントリーシート(ES)に取り組みました。
就活ではなによりも先に、自分と向き合うことが求められます。
自分軸をハッキリさせておくと、余計な焦りや不安がなく、迷いも少なく、その後の選考をスムーズに進められますよ。
ESを書くときにわたしが意識していたのは、
- ウソをつかない
- 自分をすごく見せようとしない
- 余計な言葉をいれない
再現性のある内容をとにかく素直に伝えること。
面接にも言えることですが、就活はいかに素直になるかが大切な気がします。
20代前半の学生なんて、みんな未熟者ですからね。
◯◯できます!と堂々と語る人よりは、できないこと・未熟なところがわかっていて、それを今後どうするか考えている人のほうが魅力的でしょう。
- 具体的な経験
- そこから学んだこと
- 自分の強み
はMAXアピールしつつも、謙虚な姿勢を忘れないようにしてください。
エピソードは挫折経験(下克上経験)とそこで培った強みがおすすめです。
挫折経験こそ最大のアピールポイントですし、綺麗なエピソードよりも印象がいいですよ。
あと、なるべく修飾語や抽象的な言葉は使わないほうがいいと思います。
「積極的に」「泥臭く」とか書きたくなるんですけど、なんか薄っぺらく感じてしまうので…。
できるだけ具体的に具体的に。
わたしは『世界一やさしい「才能」の見つけ方』の「才能の具体例1000リスト」から言葉を借りてきました。
ESの内容は面接での話のネタになります。
自信をもって話せる内容にすること、どの企業にどのESを送ったか記録しておくことが重要です。
エントリーシートの作成でわたしが活用していたサービスはONE CAREER(ワンキャリア)。
「ONE CAREER」には実際のESが山ほど載っています。
『就職活動1冊目の教科書』や自己分析で紹介した『エントリーシートと自己分析をひとつひとつわかりやすく。』でES自体は書けるでしょう。
ただ、通信大学生は友達と語り合う機会、先輩に教えてもらう機会が少ないので、ESのイメージが湧きにくいですよね。
具体例を見てみたい!ってときに「ONE CAREER(ワンキャリア)」は便利ですよ。
上のリンクからワンキャリアに登録するとAmazonギフト券をもらえます(25卒・26卒限定)
別のところから登録すると、せっかくのチャンスを逃してしまうのでご注意ください。
就活生必須のサイトに登録するだけでアマギフをもらえちゃうなんて得した気分です。
ツールの詳細については、こちらの記事(⬇︎)にまとめています。
企業&業界研究
企業&業界研究に関しては、基本的に『就職活動1冊目の教科書』に沿って進めました。
まずは自己分析の結果をもとに、強みを活かせる業界を絞り込む。
その後、
- 説明会
- インターン
- OBOG訪問
- 会社四季報 業界地図
- 就職四季報 総合版
- IR情報
- 口コミサイト
などを通して、詳しい情報を仕入れたり雰囲気をチェックしたりする。
こんな感じです。
わたしがとくに気をつけていたのは、
- きちんと数字で企業を見ること
- 希望の業界に固執しないこと
- オファーは積極的に受け取ってみること
固定観念やイメージだけに惑わされないことが重要だったと思います。
就活サイトに登録すると、自己分析とともに「おすすめの業種」「おすすめの職種」「所在地」などが表示されたりするので、それを参考にするのもありでしょう。
机やネットに向かって分析することも大事ですが、百聞は一見にしかず。
できるだけインターンやOBOG訪問で、リアルな感覚を得るように心がけましょう。
いい意味でも悪い意味でも思ってたのと違うことは多いですからね。
通信だとキャリアセンターにOBを紹介してもらうのが難しいかもしれません。
ですが、今はOBOGと会えるサービスがあります。
『就職活動1冊目の教科書』にも載っていて、わたしのスマホにも入っているのが「Matcher(マッチャー)」。
大学関係なくOBOG訪問ができる、国内最大級の就活相談アプリです。
まったく怪しいアプリではありませんが、初対面なので距離感や会う時間に気をつけましょう。
ランチタイムのカフェにするとか、できるだけ2人きりにはならないことが大切です。
まずはダウンロード⬇︎。
- プロフィールの作り方
- 危険性とその対処法
はこちらの記事をご覧ください。
⇨【公式】Matcherは危ない?就活生が使うべきメリットを解説
インターンシップ
インターンシップには
- 1day
- 短期
- 長期
があり応募すれば全員参加できるものから、選考型までさまざまなタイプがあります。
わたしはいろんな就活の本や体験談を読んできましたが、ほぼすべてに書かれていたのが
「早期のインターンが就活成功のカギ」
という内容。
みんなが言っている=それだけ大切なのでしょう。
しかも、参加するインターンは多ければ多いほどいいとされているぞ。
インターンは0次選考になるのはもちろん、
- 自己分析をサポートしてもらえたり
- 選考型ならESや面接の練習になったり
- 実際の様子や雰囲気をつかめたり
メリットしかありません。
就活がうまくいかないときに軌道修正するチャンスにもなります。
あなたには失敗を恐れすぎず、まだ準備が整っていないからなんて思わず、積極的にインターンシップに参加してもらえたら嬉しいです。
わたしは出遅れたうえにインターン経験が少ないので偉そうなことは言えませんが…。
それでもどうにかなっているので、出遅れた人は焦らず頑張りましょう…。
インターンの心構えや振り返りシートについては『就職活動1冊目の教科書』を参考にしてください。
グループディスカッション(GD)はイベントに参加したり、本を読んだり、ある程度対策しておくといいと思います。
ビジネスの話をするうえでこの本は結構参考になりました。
遅れすぎて大ピンチというあなたは「
詳しくはこちらの記事(⬇︎)で解説しています。
見出し【出遅れて大ピンチ!なんとか今年度中に内定をゲットしたいあなたへ】をチェックしてくださいね。
インターンシップに参加するときは【自己分析】のところで紹介した、逆求人・逆オファーサービスがおすすめです。
早期に届くオファーやスカウトは説明会やインターンシップの案内が多め。
オファーが来る→受けるの流れだったら気軽に参加しやすいでしょう。
あとは「リクナビ」や「マイナビ」などの就活ナビサイトを使って、どんどん
- 説明会やイベントに参加
- インターンに応募
するのが大事ですよ。
ツールの詳細についてはこちらの記事(⬇︎)にまとめています。
webテスト&筆記試験対策
通信制大学って入試がないのでFランのようにレベルが低く見られがちでしょう。
でも意外や意外。
わたしは通学課程がある大学の通信課程に在籍していますが、SPIの点数がよければその大学の学生として扱ってもらえました。
webテスト&筆記試験は基礎学力を確認するものなので、受験のように時間をかけて対策する必要はありません。
しかし、
- 入試を経験していない人って…
- 学力が微妙なのでは…
と思われやすい通信大学生にとって、webテスト&筆記試験はそのイメージを挽回するチャンスだと思います。
わたしの場合できるだけ効率よく、できるだけ高成績を目指すことが就活を有利に進めるコツでした。
webテストは舐めてかかる人が多いからこそ対策したもん勝ちですよ!
わたしが愛用していた本ものせておきますね。
迷ったらこの2つを選べば間違いありません。
基礎レベル
応用レベル
webテスト&筆記試験では高得点を取れても、心理テスト(性格検査)で落ちる場合があります。
嘘をついてもバレるし、嘘をついて入社したところで社風が合わない可能性も高いので、できるだけ正直に答えましょう。
一番は虚偽スコアで印象を悪くしないこと。
似たようなことを言葉を変えて何度も聞かれるので矛盾なく答えることが大切です。
面接対策
みなさんお待ちかねの面接。
通信の肩書きだけで漠然と不安になりますが安心してください。
わたしの場合、通信制大学は不利どころか、
- 特殊な経歴を覚えてもらえたり
- 話を膨らませられたり
- やる気のない若者が多いなかで自己管理能力が高く評価されたり
とにかくメリットばかりでした。
もちろん「どうして通信を選んだのか」は95%聞かれます。
企業によっては思っていたより通信のことを突っ込んできます。
あまりにも聞かれるので、威圧的に感じたり責められているように感じたり…。
ですが、オドオドせずにきちんと理由を伝えられれば問題ありませんでしたよ。
ほかの学生と異なる部分として、通信に関連する質問が飛んでくるのは予想できるでしょう。
だからこそ、ここを重点的に準備しておけばうまく面接を乗り越えられると思います。
※ただし通信制大学のことを一切聞かれないケースも。他の質問も忘れずに対策してください。
面接で重視されるのは学歴よりも、何をしてきたか・熱意・人柄です。
- 通信制大学に入学した経緯
- 通信制大学の難しさ
- 乗り越えたこと
- 苦労したこと
- みんなとは違う経験
- これらの経験から学んだこと
- 経験を通して会社に活かせること
- 自分だけの独自の強み
- 今後やりたいこと
を前向きに伝えられれば大丈夫。
こんな経験をしたからこそ学べることのありがたさがわかった。
こんな経験をしたからこそ本気で勉強に向き合えた。
って感じで。
通信をアイデンティティとして、自分をブランド化して、堂々と挑むことが大切だと感じています。
わたしが使っていた本はこちら。
あとはONE CAREER(ワンキャリア)で、
- 志望する企業の面接の流れ
- 実際に聞かれた質問
- 所要時間や雰囲気
など内定者の体験談をチェックしておくと心の余裕につながりました。
面接は準備次第で成功率が変わるでしょう。
ドラクエだって無防備でボスに突撃したら負けるけど、しっかり装備を揃えてレベル上げして挑めば勝てますからね。
想定問答を頭に入れておけば安心感がアップ。
不安が減った結果、肩の力が抜けて自分の強みを最大限に発揮できる。
メリットしかありませんよ。
ちなみに、基本的なマナーは右足のつぎに左足が出るくらい当たり前にできるよう100回くらい繰り返しました。
SNSでつながった人と面接練習をしたり、自分の姿を録画して話し方や動きをチェックしたり。
普段から丁寧な言葉、敬語を使うように心がけたり。
こういう地道な努力もまた、成功の一因だったと思います。
上のことにプラスして、わたしはユーモアと愛嬌も意識していました。
ユーモア?愛嬌?どうやるの?と思ったら、あなたが
- ユーモアがある
- 愛嬌がある
と感じる人の真似をしてみるのがおすすめです。
わたしは話すのが苦手なので、とにかく長澤まさみをイメージして、長澤まさみの話し方を真似して、自分は長澤まさみだと思ってやったら、上手くいきましたよ。
そのうえ
面接官だったらどう思うか?
を考えて所作をこだわってみると、いい感じの印象を残せると思います。
体験談で紹介したものも含めて、通信大学生の就活に役立つツール・サービスはこちらの記事(⬇︎)にまとめています。
もちろん登録するしないはあなたの自由。
「めんどくさい」と思って足踏みするもよし、内定を求めて早速就活の世界に飛び込んでみるのもよし。
それは自由です。
ただし行動した人にだけチャンスが訪れるということはお忘れなく!
通信制大学ならではの4つの就活戦術
通信制大学ならではの就活戦術をまとめました。
この4つのポイントを意識するだけで、謎めいた通信制大学のイメージをプラスに変えられますよ。
せっかくなら通信を強みにして、納得の内定をゲットしませんか?
通信を選んだ理由を説明する
1つめのポイントは通信を選んだ理由を説明することです。
- どうして通信制大学を選んだのか?
- どうして転入・編入したのか?
は絶対に聞かれます。
このとき自信をもって背景・経緯・理由を答えられるようにしましょう。
大事なのは面接官が応援したくなるような内容にすること。
だから通信を選んだのね〜
そんな事情があっても学び続けるなんてすごい!
と納得できるような説明にすることが重要です。
100人中95人がうなづいてくれるか、ツッコミどころはないか。
面接官の気持ちになって、考えてみることをおすすめします。
以下にわたしが考えるNG例・OK例をまとめました。
- 大学受験に失敗したから
- 大卒資格がほしいから
- 学費が安いから
- 通わなくていいから
- 持病があるから
- なんとなく
- 家計に負担をかけたくないから
→奨学金は使わないの?アルバイトで頑張っている人もいるよね?と突っ込まれる可能性があります。
- 起業に向けて準備をしたい。そのためには通信制大学が最適だと考えた。
- 持病があって毎日通うのは難しい。それでも、◯才のころから目標にしていた◯◯を諦めたくなかった。
- 入試に失敗したが浪人する余裕がない。アルバイトをして家計を支えながら学びを深め、◯◯を叶えるのが最適だと考えた。
- 家庭に金銭的余裕がなく負担をかけたくない。アルバイトをして家計を支えながら大卒を目指し、◯◯を実現するのが最適だと考えた。
できればこのように(⬇︎)、具体的なエピソードを使って、通信に入学した経緯を話せるといいでしょう。
わたしが通信制大学に入学した理由は「」だからです。わたしは◯◯のとき、◯◯になりました。一時期は◯◯も悪化し、◯◯のような状況にまで陥ってしまいました。そんなわたしがここまで立ち直れたのは、◯◯先生のおかげでした。その経験から、わたしは〜に興味をもち、◯◯先生のような(具体的な職業)になりたいという目標ができました。さらに、◯◯のボランティア活動をしているうちに◯◯の現状に疑問を抱き、〜について本格的に学びたいと思うようになりました。しかし、当時はまだ体調に不安があり、焦って無理をするのはよくないとの思いから、通信制大学で(具体的な職業)を目指すことに決めました。この4年間、通信の生活スタイルを活かして、じっくり体調と向き合えた結果、現在は完治しております。生活に一切支障はなく、学びながら1日8時間週4回、◯◯のアルバイトも続けられています。
※病気や障害については、全部正直に伝える必要はありません。
※できるだけマイナスの印象が強い話は避けてください。
※体調について聞かれたときは、現在良くなっていること・完治していること・仕事に支障はないこと・良くなった過程・周りへの感謝などを強調してください。
通信の難しさを伝える
2つめのポイントは通信の難しさを伝えることです。
コロナ禍をきっかけに通信での学び方が普及したり、リカレント教育の推進で通信制大学の入学者が増えたり。
間違いなく通信制大学のよさは広まってきています。
でもまだまだ、定年後のおじいちゃんが暇つぶしに勉強しているようなイメージも根強いです。
- 通信制大学=社会人向け
- 通信制大学=入試がない
- 通信制大学=謎めいている
と思われることも多いでしょう。
就活のときには、
入試がないから学力が低いのでは?
卒業が簡単で努力していないのでは?
人と関わっていないのでは?
などマイナスな印象をもたれることも否定できません。
しかし、相手は通信制大学のことをよく知らないだけ。
偏見というより知識不足のことがほとんどです。
だからこそ、あなたのほうから「通信の学び方」や「卒業の難しさ」などを、説得力をもって伝えましょう。
- 単位を取るためには、教科書を読んで、参考文献を読んで、◯◯◯◯字以上のレポートを◯本書いて、試験を受けて、合格する必要がある
- 通学のように、授業への出席によって単位を取得できることはほとんどない
- 卒業率は◯%(データをもとに)
- 昨年の卒業者は◯人(データをもとに)
通信で養われた力をアピールする
3つめのポイントは通信で養われた力をアピールすることです。
通信制大学では履修計画・レポート作成・試験勉強・講義の受講などを自主的に進めないといけません。
卒業するためには、スケジュール管理をはじめ、学習時間の確保、モチベーション維持など、通学とは比較にならないくらい高度な自己管理能力が求められます。
だからこそ、通信生が就活までたどりついたことは自己管理能力が高いことの証明に。
やる気のない若者・自分から動けない若者が多いなかで、自己管理をしながら能動的に行動できる力はこれ以上ない強みになりますよ。
ほかにも、
- コツコツ作業ができる真面目さ
- 卒業まで時間がかかっても諦めない根気強さ&やり遂げる力
- 友達や先生からのサポートが少ない環境だからこそ身についた主体性
- すぐに質問ができないからこそ養われた自己解決力&検索力
- 年齢や状況など、多様な人たちと関われるコミュ力&適応力
どれも社会人として役立つスキルであり、エピソードにも信頼性があるのでどんどんアピールしていきましょう。
積極的に交流する
4つめのポイントは積極的に交流することです。
通信制大学は基本的にひとり。
多くの面接官は「通信」と聞いたとき、
- 人との関わりが少ないのでは?
- 人間関係が苦手なのでは?
- コミュニケーション力が低いのでは?
と不安に思います。
通信に特有のデメリットを感じさせないためにも、できるだけ人との交流を意識しましょう。
- 学友とのつながり
- アルバイト
- ボランティア活動
- サークルへの参加
- インカレへの参加
とくに就活では社会人との交流が必須。
就活の柱であるインターン・面接・OBOG訪問では、初対面の社会人とガチガチにならずに話すことが求められます。
幅広い年代の人たちとの対話力を向上させるには訓練しかありません。
通信制大学に在籍しているなら、その強みを最大限に活かしましょう。
通信制大学にはさまざまな年齢の人がいます。
サークルに入ったり、交流会に参加したり、スクーリングに参加したりすれば、そこにはたくさんの社会人がいるはずです。
通信制大学に在籍している社会人は人生の先輩ではあっても学友ですから、ぜひ積極的に交流してみましょう。
社会人と関わることは就活に役立ち、なにより学生生活を充実させてくれると思います。
そして、こういったエピソードは面接官にとって珍しい。
通学課程にはない話題なので、話が膨らむことも多かったです。
わたしの場合、オンラインサークルで社会人と切磋琢磨してきた経験が、びっくりするくらい役立ちました。
- 社会人からアドバイスをもらえる
- 人材関係で働いている先輩がいて、就活をサポートしてくれる
- わたしが40代の先輩にレポートの書き方を教えたり、相談にのったりする
- 10代〜60代の人と一緒にテスト勉強をしたり、反省会をしたりする
こういった話は通信制大学ならでは。
まわりと差をつけられるし、通信でも人と関わっていることを印象づけられた気がします。
体験談で紹介したものも含めて、通信大学生の就活に役立つツール・サービスはこちらの記事(⬇︎)にまとめています。
地獄の未来を回避したいあなたは、今から就活の一歩を踏み出してくださいね。
なにからスタートしよう…と迷ったら、就活サイトの登録から始めることをおすすめします。
通信制大学から就活するときの注意点
通信制大学の場合、入学&卒業時期が人それぞれ。
これを読んでいる方のなかには、
- 秋入学をした方
- 秋卒業をする方
もいると思います。
通学課程のように、3月に卒業して、4月に入社することが難しいケースもあるでしょう。
秋入学をした方・秋卒業になりそうな方は、その旨を事前に伝えておくことが大切です。
ちなみに対応は企業によってさまざま。
- 秋採用として入社する
- 春からアルバイトとして働き、秋から正社員として入社する
- 翌年の春から入社する
などなど、いろんなパターンを聞いたことがあります。
わたしの先輩の話をしますね。
A先輩は春入社を予定して就活をしていました。
しかし、4年生の後期の単位を落としてしまい、卒業には2単位足りないことが判明。
「内定を取り消されるのでは…」
とドキドキしながら会社に連絡をしたところ、4月からアルバイトとして働きつつ不足の単位を補い、10月から正社員として入社することを認めてもらえたそうです。
余裕をもって単位取得するのが一番ですが、意外とよくあるハプニングなのでご注意ください。
通信制大学から就活するあなたへメッセージ
通信という肩書きで就活するのは不安でいっぱいでしょう。
しかし、ここまで読んでもらえばわかる通り、通信だからって特別不利になることはありません。
それどころか通信制大学での学び自体が立派なエピソードであり強みになります。
サポートが少ないぶん大変なことはありますが通学課程と同じように取り組めば大丈夫。
基本に忠実が一番ですよ。
もしかしたらインターンや面接のときに「通信」の経歴を見て、
- 怪訝な顔
- 不思議な顔
をされることがあるかもしれません。
ただでさえ面接はドキドキだし圧力を感じるので
「通信が悪く思われているのかな…」
「悪い評価がつくのかな…」
なんて考えてしまうと思います。
でも安心してください。
その顔はただただ困惑しているだけです。
人って珍しいものを見ると、びっくりしたり困ったり顔が引き攣ったりするんですよね。
とくに面接官はレールを外れたことのない人ばかりなので。
だから、あまり気にしないで堂々としていましょう。
【通信制大学ならではの4つの就活戦術】を守り、きちんと理由を説明できれば評価を落とされることはまずありません。
なかにはガチで偏見をもっている人もいるかもしれませんが、今の時代に「通信」を差別するような人はヤバイ人。
また、就活は通学通信問わずキツイこともあります。
落ち続けたり、内定をもらえなかったりすると、自分をすべて否定された気分になるかもしれません。
しかし、ちょっと冷静に考えればわかりますが就活はあくまでゲーム。
企業に好かれるためにはどうしたらいいかを考えるゲームです。
ぶっちゃけ就活なんて
- 相性&タイミング&運だし
- 盛り盛り大会だから
落ちてもそこまで気にすることはありません。
わたしにしか出来ないことなんてないし、どうしても御社に入りたい理由なんてないし、いつ辞めるかもわからないし。
焦らず・迷わず・不安に押しつぶされず気楽にいきましょうね。
大学のキャリアサポートがあれば最大限活用しましょう。
不安や焦りがあれば、
などの就活エージェントにも頼ってください。
わたしが読んだ本にも
「就活エージェントは必須ではないものの、就活に不安があれば心強い味方に」
「サポートをしてくれる大人が必要だと感じたら、登録するのがおすすめ」
と書かれていました。
わたしは不安MAXだったので速攻登録。
おかげでサポートが少ない通信制大学でも内定をゲットできたと思っています。
面接練習にもなるし、能力の低いわたしでもやりたい放題できるようになったので。
とくにおすすめなのは上の4つです。迷ったらこの4つから選んでおけば間違いありません。
就活エージェントはベンチャーや中小企業に強いので、そちらを希望している場合も使ってみるといいかもしれません。
うまくいかないと感じたら、一人で抱え込まず第三者に相談することが大切ですよ。
詳しくはこちらの記事(⬇︎)をご覧ください。
通信制大学からの就活戦術まとめ
- 通信制大学からの就活は、基本的に通学課程と同じ
- まずは基本に忠実に
- 通信制大学の学び自体が立派なエピソードであり、強みになる
- 怪訝な顔をされることもあるが、それは通信という経歴に困惑しているだけ
- なにも後ろめたいことはないから、堂々としていよう
- 秋卒業に注意
【就活を成功させた方法】
【通信ならではの就活戦術】
今回は通信制大学からの就活について体験談を交えてまとめてきました。
この戦術でうまくいかなかった、最悪だったっていう人がいたら教えてください。
それくらい堅実的&最短ルートだと思います。
もちろん就活は生易しいものではないので「余裕です」なんて口が裂けても言えません。
通学でも通信でも内定をもらえない人がいるようにカンタンなことでもありません。
でも、とにかくやってみるしかない。
通信だからって変わったことをする必要はなく、奇を衒うようなことをする必要もなく、当たり前のことを当たり前のように取り組むこと。
意外と当たり前のことを当たり前にできる人って少ないんですよね。
だからこそ基本を守るだけでライバルと差をつけられます。
早期にスタートすれば、もっと差がつきます。
就活の成功率もグッと上がるでしょう。
コロナ禍をきっかけに、オンライン系サービスは爆増したので、
「通信だから◯◯できない…」
ってことはほとんどありません。
通信を言い訳にせず、早めに就活を始めることが成功のカギですよ。
この記事をきっかけに、少しでも不安や迷いが減ったら嬉しいです(*´-`)
最後までご覧いただきありがとうございました。
体験談で紹介したものも含めて、通信大学生の就活に役立つツール・サービスはこちらの記事(⬇︎)にまとめています。
わたしが就活を成功させられたのも、これらのサービスのおかげ。
すべて無料だし想像の10倍はあなたの役に立ってくれますよ。
わたしは就活サイトに登録してからポンポンポンポン、一気に選考が進んだので。
最初に紹介した2冊も載せておきますね。
迷ったらこの2つを読んで実践すればOKです。
※参考:就活塾キャリアアカデミー『就職活動1冊目の教科書 : 「納得の内定」をめざす. 2025』KADOKAWA
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