こんにちは、ゆずです(*´ω`*)
不登校になると
- どうしたら解決する?
- どうしたら治る?
- 元気になるためには?
- みんなが学校復帰したきっかけは?
- みんなが行けるようになったきっかけは?
などと考えることがあるでしょう。
今回は不登校から元気になるきっかけについて体験談をまとめていきますね。
結論:明らかなきっかけはなかった
結論からいうと、わたしの場合、不登校から元気になる明確なきっかけはありませんでした。
キツかった不登校時代のことはあまり覚えていないんですけど、
どん底を抜け出すまで約1年、
少し前向きに考えられるようになるまで約1年、
動き出したあともある程度安定するまで約3年。
血の滲むような努力とともに、クネクネクネクネ地道に進んでいった気がします。
もちろん親や友達に恵まれていたのは大きい。
それは間違いないです。
でも、
フリスクに行ったから元気になった!
先生のおかげで不登校が解決した!
とか「これっ!」といったきっかけはなかったです。
わたしはいろんな要素が積み重なってここまで来れた
ただし、何もきっかけがなかったわけではありません。
本とか映画とかいろんな要素が積み重なってここまで来れました。
たとえば、
- わたしがいて幸せだと感じてくれているお母さんの存在
- ゴロゴロしていても心地いい家
- SNSで似たような境遇の人と共感
- 人生は終わりじゃないと思えるネット記事との出会い
- いろんな選択肢があると教えてくれるネット記事との出会い
- 視野を広げて考え方を柔軟にしてくれる養老先生や樹木希林さんの本
- 生きづらい原因を教えてくれる本
- 心に寄り添ってくれる映画
- 笑わせてくれる映画
- 毎週楽しみなドラマ
- 自然の心地よさ
- わたしにベタベタ甘えてくる猫ちゃん
- 飽きるくらいのゲーム(ドラクエ)
などなど。
とくに不登校初期(部屋から出られず、どん底にいた時期)から這い上がるときは上のような要因が大きかったと思います。
もちろん適切な治療も。
わたしは不眠や胃腸トラブルがあったので、漢方には助けられました。
ちょっと元気になったあとは、人の役に立つことも大切だった気がします。
人の役に立てると存在価値を確認できるというか、すごく嬉しいんですよね。
あとは運とかタイミングとか??
わたしの場合、同級生より経験が少ないと劣等感や嫉妬心をもつので、小さなことでもいろいろ経験してみるのがよかったです。
楽しかったし、今に活きています。
ちなみに、わたしはエネルギーが溜まってきても、それだけでは元気になりませんでした。
- 不安や恐怖を感じていることに少しずつ慣れる経験とか
- 不安に感じすぎないようにする考え方を手に入れるとか
- 他の人より少し得意なことで自信をつける経験とか
そういうのを通して前に進めるようになったと思います。
もう少し具体的に
不登校状態を抜け出すためには、
「成功体験を積み重ねて自信をつけよう!」
といわれます。
でも、それは少し元気になってからの話。
ゼロから動き始めるまでにはどうしたらいいのか?
わたしが引きこもりを脱出するために役に立ったと思うことをまとめてみました。
心と五感の安心感
エネルギー回復を始めるためにも、エネルギー回復を続けるためにも
- 親が過干渉しない
- 焦らずに見守る
- いつも通りに接する
ことは大切。
自分をまるっと受け容れてもらう感覚は、精神面の安心感につながります。
しかし、それだけだとカチカチの心はなかなかほぐれない…。
個人的には、物理的な安心感も重要だったと思っています。
例えば、ペット(生き物)、自然、観葉植物、アロマ、ヒーリング音楽、マッサージ、心地いい枕カバーなど。
親にとっても子どもにとっても五感から届く安心感は、脳や自律神経の緊張を緩めてくれる。
緊張がゆるゆるになれば脳が安全モードに入ってしっかり休めるし、心の調子もよくなるし、視野も広がる。
わたしは猫のおかげで穏やかになり、ここまで生き延びられました。
精神面の成長
エネルギーだけですべて解決できる場合もありますが、わたしは無理でした。
引きこもり状態から抜け出すために必要だったのはおそらく精神面の成長。
視野を広げるというか、
自分が生きにくい考え方や特徴に気づいて納得して、改善するorいい意味で諦めるみたいなステップがあったのかなと。
もっといえば、
- 現実はこんなもん
- 人生なんて思い通りにいかない
- すべてをわかってくれる人なんていない
と知り、受け入れられるかどうか。
わたしの場合、わたしにはこんな特徴があって、人生ってこんなもんかと思えたときから、見える世界が変わりました。
そこから動き出せました。
わたしが回復した過程(参考)
参考までにわたしが回復した過程をのせておきます。
わたしが不登校から今にいたる流れはザックリこんな感じです⬇︎
- 学校に行けない
- →現実逃避
- →親がいつも通り、家の安心感
- →エネルギー回復開始
- →現実に向き合う
- →反抗態度・イライラ
- →無気力
- →親が信じてくれる
- →好きなことをする
- →少し元気になる
- →少しずつ活動開始する
- →急に動いて失敗する
- →もう一回挫折する
- →エネルギー回復する
- →自分と向き合う
- →親に考え方やアドバイスをもらう
- →自分と向き合う
- →考え方が変わる
- →エネルギー回復する
- →親に背中を押してもらう
- →不安や恐怖に慣れる
- →自分にあった環境とペースで活動開始
- →今のところ上手くいってる!
紆余曲折しつつ、なんとかここまでたどりつきました。
経験してわかりましたが、大事なのは学校に行く根性よりも、
- 安心した環境と信頼関係のもとで
- 自分の気質や体質を知ったり
- ストレスを減らす考え方を身につけたり
すること。
そして、自分のキャパの範囲内で頑張ること。
そうしたら、気質や体質はなかなか変わらないけど、ほどよく一般レールに戻りつつ、ほどよく自分なりに生きられています。
藁にもすがりたい気持ちはわかるけど…
子どもが不登校になると、とにかくキツイので
- どうしたら解決する?
- 元気になるためには?
- みんなが学校復帰したきっかけは?
などわかりやすい答えを探し求めてしまうことがあるでしょう。
しかし、不登校って人生と向き合うことなので、
フリースクールにいったら元気になる!
◯◯に行けば不登校が解決する!
とかそんな単純な話ではないと思います。
子どもによっては環境を変えるだけでうまくいくこともありますが、多くは年単位の時間がかかるもの。
だからこそ、◯週間で再登校!とかに振り回されないでほしいです。
あと、不登校の本ではよく「親が変われば」なんて書いてあるので、ついつい親の力で子どもをなんとかできると思いがち。
しかし、子どもは子どもの人生を生きていて、親に振り回されているわけではありません。
もちろん過干渉しないとか見守りは絶対です。
元気になるのに安心感や信頼関係は必要だから。
でも、その環境のもとで成長できるか、前を向けるかは結局のところ本人次第&きっかけに出会える運次第な気がします。
ほとんどの場合、ハッキリとしたきっかけはなくて、人とかSNSとか本とか記事とか情報とかウワサとか何かしらの出会いで視野が広がっていく感じでしょう。
そこからなんとなく自分を受け入れられる。
また新しいきっかけに出会って、前よりは柔軟に生きていける。
ちょっと時間はかかるけど。
親は万能ではないし、親ができないこともあるし、最後は運やタイミングかなと。
ただ、そうは言っても小学生や中学生が1人で人生を切り拓くのは難しいので、まずは共感&寄り添い&雑談で地道に信頼関係を積み重ねる。
親が視野を広げて、堂々としてみる。
そのうえで「こんな人生」「こんな生き方」「こんな選択」など、視野を広げる声かけや経験を増やすことが大切かなと思ってます。
以上、不登校から元気になるのに「これっ!」といったきっかけはなかったわたしの体験談でした(*´ω`*)