こんにちは、ゆずです(*´ω`*)。
今回は不登校から元気になって不安や恐怖を乗り越えるには、自然と生き物のパワーが必要だった話をしていきますね。
わたしはよく、
- 不登校が治ったきっかけ
- 元気になったきっかけ
を聞かれるのですが、そのヒントになるかもしれません。
自然と猫のおかげで元気になった
結論からいうと、わたしは自然と生き物のおかげで、不登校&病気のドン底から立ち直れました。
まず動物について。
わたしが不登校のとき保護猫が3匹いましたが、とにかく一緒にいると癒されました。
フワフワモフモフしていて見ているだけで幸せな気持ちになれる。
ギュッと抱きしめれば信じられないくらい自律神経も穏やかになる。
調子が悪くて寝ていると足元にスッと寄り添ってくれたり。
あんなに甘えられたら、わたしもお世話しないわけにはいきません。
這いつくばってご飯をあげていたら、なんとなく生活リズムも整いました。
今も
- 猫ちゃん
- 両生類
- 金魚やメダカ
を飼っていていろんな面で支えられています。
癒しだけじゃなくてこの子たちのために死んじゃいけない、生きなきゃいけない使命感もあるんですよね。
つぎに自然について。
わたしは不登校時代よく自然スポットへ足を運んでいました。
自然のなかは心地よくどんどんエネルギーチャージができました。
とくに奥日光はわたしの充電スポット。
- 轟々と流れ落ちる滝
- 川のせせらぎ
- フィトンチッド
- 鳥の鳴き声
- パリッとした冷たい空気
すべてがわたしの心と身体を満たしてくれます。
自律神経が「ととのう」感じです。
普段は不安やイライラでどこかふわふわしている自分も、
自然のなかにいるときだけは地に足がついて
地球と一体化している安心感がありました。
自然のエネルギー、生命力は無限大ですね。
実際にわたしが関わってきた子どもたちも、
「自然に行くと元気になる」
って言ってた子は多かったです。
不登校になってから動物を飼い始めたという話もたくさん聞きました。
自然の力で元気になる仕組み(ポリヴェーガル理論)
不登校時代からなんとなく、
「エネルギー回復には自然や生き物の力が大切だな〜」
とは感じていました。
しかし後になってびっくり。
いろいろ勉強してみたら、「ポリヴェーガル理論」で
- 不登校の状態と
- 自然の力で元気になる仕組み
が説明できたんですよね。
まずこちらの図をご覧ください。
土台の部分には休息と消化を司るバックスイッチと、他者と心地よくつながるフロントスイッチで構成される副交感神経があります。
そして活発な活動を始めたり、危険が察知されたりすると、その上にある交感神経が働きます。
交感神経は闘争・逃走をするための神経。
ただこうした交感神経の働きは、緊急のとき以外ほどほどでいい。
ずっと神経が興奮している状態はよくありません。
ですが現代は急激なデジタル化などの影響もあって、交感神経を過剰に使っている人が多くなっています。
わたしもそうですが心と身体をうまく休息できないんですよね。
次にピラミッドの一番上の部分。
ここは副交感神経が司っている領域で「凍りつきモード」と呼ばれます。
ストレスや危機が限界を越えると、交感神経では対応できないことも。
そんなとき究極の温存手段として「凍りつきモード」が重要な役割を果たします。
この状態は動物の死んだふりと同じ。
生命を維持することだけを目的にあらゆる活動が低下します。
その結果、低エネルギー状態となりうつや引きこもりに…。
では、凍りつきモードから元気になるためにはどうしたらいいのか。
罪悪感や不安、イライラを消し去るためにはどうしたらいいのか。
単刀直入にいうと、土台部分の神経(バックスイッチとフロントスイッチ)を育てなければなりません。
とくにフロントスイッチは発達過程で成長させるもので積極的なケアが必要です。
土台部分の神経を育てるためのセルフケアは複数ありますが、動物や自然との関わりはこれらを総合的に鍛えてくれます。
土台が育てば上手にリラックスできるようになるし穏やかな状態を取り戻せる。
結果的に、罪悪感・恥・うつ状態による凍りつきモードからも脱出できるでしょう。
もちろん不登校からのエネルギー回復には、親との信頼関係やおうちの安心感が必須。
あたたかい関係やリラックスできる居場所こそが凍りつきから抜け出すための鍵ですからね。
ただ一度自律神経がシャットダウンしてしまうと、立ち上げには数ヶ月から数年単位で時間がかかります。
わたしの場合、五感を安心感でつつむことがすごく効果的だった気がします。
例
- 自然や動物に触れる
- 観葉植物を置く
- 目を温める
- 川のせせらぎを聴く
- ヒーリング音楽を聴く
- 部屋にお香を焚く
- アロマミストをかける
(精油は猫にNG) - マッサージをしてもらう
- 心地いい肌触りの布を使う
などなど。
ほかには食べ物なども白黒思考、過緊張の原因になっていたりします。
過緊張、白黒や敵か味方かで考えるのは性格ではなく生理反応。食事量が少ない、食べてもGI値の高い物で早食い、食事代わりにカフェイン、あまり寝ない。自律神経モードが闘争的にすぐ攻撃されたと感じたりリラックス出来ないし筋肉を緩ませるMgを大量に消費する。だからコーヒーの弊害を言い続けてる。 pic.twitter.com/v0nqfPFnef
— 金城(かぽ) (@BT20622) August 30, 2024
引きこもり気味でも、観葉植物を置く、家を落ち着く香りにするとかはできるでしょう。
あとマッサージは心にも身体にもメリットばかり。
癒されるのはもちろん、人との触れ合いは安心感をアップさせるんですよね。
ぜひできる範囲で試してみてください。
※参考:浅井咲子「不安・イライラがスッと消え去る「安心のタネ」の育て方」大和出版
ポリヴェーガル理論と不登校について詳しく知りたい方はこちらの記事をどうぞ。
⇨びーんずネット「不登校はなぜ原因がわからないのか 〜ポリヴェーガル理論の登場〜」
きちんとした休み方を学びたい!
生きていくコツとして休息方法を知りたい!
そんな人には、こちらの本もおすすめです。
今の子どもには自然が足りない
自然に関する話で、わたしが尊敬するC.W.ニコルさんの言葉ものせておきます。
僕は30年位前から小学校の中に集中できない、落ち着きがない、友だちができないなどの子どもがが増えていることをとても心配しています。薬物療法や心理療法などが試されていますが、最近の研究で、小さい頃に自然に触れる機会の少ない子どもに多く見られるということがわかりました。
まだ、日本ではあまり浸透していませんが、自然欠乏症候群(ネイチャー・ディフィシェンシー・シンドローム)といって、自然の中で五感を働かせる経験を積み重ねないと脳の成長バランスがおかしくなってしまいます。近所の公園や川に遊びに行ってみてください。子どもたちは普段以上に五感を働かせることが出来るでしょう。
出典:スタジオそら「C.W.ニコル/自然欠乏症候群とは?予防に自然にたくさん触れ五感を働かせることが大切」
今の子どもたちは圧倒的に自然が足りていないんですよね。
人工物とデジタルと情報に囲まれすぎて、脳とか自律神経とかがバグっているというか。
精神が子どもっぽくないし。
きちんとした子ども時代を送れていない気がするし。
ものは豊かになったけど精神は豊かじゃない気がするし。
子どもと自然については養老先生の本が勉強になると思います。
養老先生の「対人の世界」と「対物の世界」に関する記事も置いておきますね。
⇨東洋経済オンライン『養老孟司「思い通りにならない時に人は試される」』
できれば自然へレッツゴー
もし可能であれば不登校の子どもと「自然」や「温泉」に行ってみるのがいいと思います。
わたしはそういった場所へ行くと目に見えないパワーで不思議と素直になれたり、エネルギーチャージができたりしました。
環境を変えることは親にとっても子どもにとっても結構重要。
わたしも友達も旅行とかをきっかけに、現状とか将来とかの話をできた経験があります。
生き物はそれぞれの事情がありますし命を育てる責任もあるので簡単に
飼ったほうがいいよ
とは言えません。
ですが、わたしは観葉植物やワラジムシでもリラックス効果を感じています。
ワラジムシがご飯を食べている姿、抜け殻を食べている姿を見るだけで癒されるんですよね。
小さなもので構わないので、身近に自然や生命を感じてみるのは大切かなと思っています。
【追記】家族以外とキャンプや合宿に行くのも一つの選択肢
ここからは超主観的な意見なので、流し読みしてください。
今は便利で、食べ物も豊富で、安全で、とにかく脳が暇です。
そのうえ身体を動かす機会が減ったので、家でゴロゴロスマホを見て、脳ばかり働くようなアンバランスな状態。
SNSやネットで膨大な情報”だけ”を浴びる時代。
その結果、へんに大人びた子どもが増えたように感じます。
時代のせいなのか、環境のせいなのか、スマホのせいなのか。
そこはよくわからないけど、子どもが子どもらしく無邪気に過ごせていない気がするというか。
あとは、「自分が生きる意味」とか「人生の価値」とか答えのない問いを考える子どもも増えたように感じます。
思考をぐるぐるさせて、考えすぎて、どんどんネガティブなほうに進む。
わたしの場合、なぜか被害妄想でいっぱいになることもありました。
でもハッキリ言って、子ども時代に子どもらしくない、こんなアンバランスな状態はよくない。
ちょっと言い方は悪いけど、今の子(わたしを含め)って恵まれてるから、昔に比べて人生を舐めてることが多いでしょう。
甘えるのは悪いことじゃないけど、必要以上に甘ったれていることもある。
まわりが優しいし平和ボケしてるから、生きる力や身体を持て余してる。
子どもらしく生きられない弊害もあるかもしれません。
だからこそ身体に問題がない小中学生なら、自然のなかで子どもたちと生活する合宿やキャンプなどがいいきっかけになると思っています。
必要なことは自分でやる、めんどくさいことも自分でやる、生きる力を取り戻す。
今の子たちは弱いっていうけど、本能では
- 本気でぶつかってくれる大人
- 毅然と向き合ってくれる大人
- 身体を使って生きること
- 本気で生きること
- 子どもとして生きること
を求めている気がするんですよね。
もちろん無理にっていうのはよくないけど。
子どもって変わる力があるから、もし機会があれば、子どもに必要だと思えばぜひ。
以上エネルギー回復をして不安やうつから脱出するには、自然と生き物が大切だった体験談でした。